“2013年型 Tokai Challenger”のテスト走行を行いました

8 月24日と25日にライトパワープロジェクト・ソーラーカーチームの学生19名とOB6名が木村英樹教授(工学部電気電子工学科)、福田紘大アドバイザー (工学部航空宇宙学科航空宇宙学専攻)、佐藤多嘉雄コーディネーター(チャレンジセンター推進室)立ち会いの下、秋田県南秋田郡大潟村のソーラースポーツ ラインにて新型ソーラーカー”2013年型 Tokai Challenger”のテスト走行を行いました。

今回の試走は、車体が高速走 行をした場合の確認と、遠征時の練習を中心に行いました。車体を製作したばかりのため、いきなりの高速走行は避けて低速で車体の挙動とドライバーの感覚を 確認することから開始しました。走行は低速時、高速時ともに”2011年型 Tokai Challenger”のような安定性があり、車体性能に大きな問題はありませんでした。また今大会において、大会レギュレーションが大幅に変更になり、 今まで中央にあったコックピットが左側になったことで運転の感覚が変わりましたが、支障はありませんでした。しかし、今後検討しなければならない問題が発 生しました。キャノピーが全て透明となったため、車内温度が上がりやすく、カーボンを使用していることで熱がこもりやすくなり、とても暑くドライバーに大 きな負荷がかかるようになってしまいました。改善のために内部を白などの反射色にすると熱がこもらない反面、透明なキャノピーにも反射してしまうため、前 方の視界を確保できなくなってしまいます。そこで、ドライバーは偏光サングラスを着用するなどして対処することとなりました。

25日の発 電テストでは、太陽電池とバッテリーの間にあるMPPT(最大電力点追従装置)が正常に動作せず、発電ができませんでした。走行時間を確保するためその場 での原因解明はせず、バッテリー走行を行いました。この問題については大学へ帰校後、原因の追及と解決に向けてテストなどを行い、無事に発電が可能になり ました。

チームマネージャーの大久保亮佑さん(工学部動力機械工学科3年次生)は、「今回のテスト走行では、出発寸前まで作業を行ってい たため、不備や遠征先でのスケジュールの周知が行き届いていないところがありました。今後は事前に準備を完了させた上で、情報が正しく全員に伝わるように 徹底していきたいと思います。テスト走行自体は、スムーズにそれぞれのドライバーが低速走行をした後、高速走行を行って、”2013年型 Tokai Challenger”の走行状態を確認していきました。今までの車体とドライバーの乗る位置が違うため目線が変わってしまいますが、問題なく運転できて いたようです。今回の試走で出てきた問題点を改善し、今後車体をより完成に近づけていきたいと思います」と語っています。