メカトロマイスターがソーラーカーレース鈴鹿に出場し完走を果たしました

熊 本キャンパスの産業工学部と基盤工学部の学生が中心となって活動するプロジェクト「メカトロマイスター」ソーラーカーチームが、8月2、3日に三重県・鈴 鹿サーキットで開催された「ソーラーカーレース鈴鹿」に出場。5時間耐久レースのドリームクラスで9チーム中9位でしたが、完走を果たしました。

熊 本キャンパスでは、1996年に当時の九州東海大学工学部の学生、教職員による「九州東海大学ソーラーカープロジェクト」を結成し、マシン 「Nextage」を製作。本大会などで活躍してきました。2004年を最後にプロジェクトの活動は休止となり大会への出場も見合わせてきましたが、昨年 度から有志の学生や教員が復活に向けた準備を開始。キャンパス内に保存していた「Nextage」の整備や大会の視察などに取り組み、同時にメンバーも募 集して今年度から本格的な活動を展開しています。

熊本キャンパスのチームとして12年ぶり5回目の出場となった本大会は、全国から高校、 大学、社会人によるチームが集う国内最高峰のソーラーカーレースです。マシンの規格に合わせて5つのカテゴリーがあり、5時間耐久と4時間耐久の2つに分 かれてレースを実施。どちらも国際レーシングコース(5,807km)の周回数を競います。本キャンパスのチームは「東海大学熊本ソーラーカープロジェク ト」として、長年活動を続けているチームや高性能車両を持つ強豪が集う上級者クラスであるドリームクラスにエントリーしました。

大会期間 中は学生メンバー6名とプロジェクトアドバイザーの清田英夫教授(基盤工学部)、佐松崇史教授(同)ら教職員4名が現地入り。車検では競技規則に合わせて マシンを改修する必要が生じるなど困難な場面もありましたが、学生たちの必死の努力や九州東海大学時代の卒業生で現在は別のチームで活動するOBらの協力 もあり無事本戦に出場。決勝直前にもブレーキランプが点灯しないといったトラブルがあり、ピットからのスタートとなりましたが、チームリーダーの仲田祐己 さん(産業工学部3年次生)が冷静なドライビングで周回を重ねました。マシンは大きなトラブルもなく、後半はドライバーを倉岡秀行さん(同2年次生)に交 代。最後はバッテリーが持たずコース途中の充電スポットに停車しながらの走行となりましたが、5時間のレースを無事に走り切りました。

仲 田さんは、「本当に準備不足で一時はレースに出場できないかと思いましたが、周りの方々の協力であこがれの鈴鹿を走ることができました。すぐに来年への準 備をはじめ、次は上位を狙えるように頑張りたい」と話していました。学生たちの指導に当たった清田教授は、「課題や反省点も多くありますが、学生たちには 今回の経験を生かして次につなげてもらいたい」と期待を寄せています。