病院ボランティアプロジェクトが「第12回病院ボランティアプロジェクト開催セミナー 私たちの認知症~支えるために出来ること~」を開催しました

病院ボランティアプロジェクトが2月28日に平塚商工会議所(神奈川県平塚市)にて「第12回病院ボランティアプロジェクト開催セミナー 私たちの認知症~支えるために出来ること~」を開催しました。本プロジェクトは”患者さんの目線に立ち、入院患者さんの不安要素を緩和していく”という理念のもと、患者になりえる人、その患者を支える人など市民の方々を対象にセミナーを定期開催しています。参加者に病気に関する正しい知識を身に付けてもらい、いざという時のための心構えにしてもらうこと、また、病気に偏見を持たないことが本セミナーの目的です。

今回は『認知症』をテーマに取り上げました。その背景には、現在、日本の高齢者数は3186万人とされており、その内の462万人が認知症を患っています。2025年には、認知症患者数が700万人に達するという推計もあります。今後、認知症を患者一人の問題ではなく、認知症患者をみんなで支える社会を作り上げることが必要となるため、認知症の正しい知識を学ぶ講演会をメンバーで企画しました。

講師に日本認知症学会理事長を務める秋山治彦氏を招き、69名の地域住民の方々が来場されました。認知症は老化ではなく脳の病気であることや、病気の予防法、患者への接し方について講義を受け、参加者からは、「否定せず受け入れることが大切なのだと分かった。祖父母や父母が認知症になるか分からないので知識を身につけられて良かった」「認知症について知りたいと思ったので参加させていただきました。申し込み不要となっていたので気楽に参加できました」などの感想を頂きました。
また、講演後の質疑応答の時間では参加者から続々と質問が挙がり、自分達では判断し切れない事例などへの疑問や不安を解消し、共有する機会にもなりました。

プロジェクトメンバーの鈴木耀太さん(工学部土木工学科3年次生)は「講演のテーマと講演内容、講師に当日何を話してもらいたいかを入念に打ち合わせを行ったことで、テーマと内容にずれのない講演になりました。アンケートからも8割の方々から満足、大変満足したと評価を頂くことが出来ました。しかし、満足度が高い内容であっただけ目標の人数に届かせるような広報が出来なかったのが非常に残念です。次回に活かしてより多くの方々に病気に対する情報を発信していきたいと思います」と語りました。

20150324002002.jpg