3.11生活復興支援プロジェクトのメンバーと卒業生が「市民アカデミー」で講演しました

3.11生活復興支援プロジェクトのメンバーと卒業生が平塚市中央公民館で10月11日から12月6日まで全5回にわたり、同公民館が主催する「市民アカデミー」で”被災地の未来を創る学生のチカラ つなげよう、ぼくらの支援から、みんなの支援へ”をテーマに講演しました。本企画は、市民に対して、東日本大震災の被災地への復興支援について考えるきっかけにしようと企画されたもので、本プロジェクトに協力依頼がありました。各回とも約20名が受講し、本プロジェクトのこれまでの取り組みを紹介しました。

初回となる10月11日には、本プロジェクトの初代リーダーである下田奈祐さん(本学大学院工学研究科2013年度修了)が、”みんなでつくった公民館がコミュニティを救う ~東北が私に教えたこと~”をテーマに講演。被災した岩手県大船渡市と宮城県石巻市に設置した応急公民館『どんぐりハウス』や、大船渡市の集会所『結っ小屋』建築にあたっての現地の様子や、地元の人々とのエピソードについて語りました。また、メンバーは結っ小屋とどんぐりハウス、同公民館の3カ所の映像と音声をインターネットでつなぎ、被災地の現状を現地の住民に聞く試みにも挑戦。震災当時の様子や、復興に向けての取り組みについて情報を共有したほか、減災に向けてするべきことなどを話し合いました。

最終回となる12月6日には、メンバーの斉藤岳(がく)さん(観光学部観光学科2年次生)が、”未来に向けて「みんなの支援」東北物産を味わいながら想いを語ろう!!”をテーマに、大船渡市の名産品を紹介。その後、同市から取り寄せたホタテのしぐれ煮や柿ようかん、りんごジュースなどを参加者とともに味わいながら、復興支援に向けて出来ることを話し合いました。

講演後には、本プロジェクトが12月4日から6日まで同公民館主催の「プロジェクト写真展 被災地の現状と私たちの支援」で展示した大船渡市や石巻市の写真50枚を参加者に紹介。メンバーは写真を示しながら、「復興が進んでいる地域とそうでない地域には、大きな差があります。地域全体の復興のためにするべきことは、まだまだ尽きません」と解説しました。

来場者からは、「被災地の復興は進んでいると考えていましたが、現地の様子について聞くなかでまだまだ震災前の状態には遠いことを知り、ショックを受けました。これを機に、自分にできることをあらためて考えたい」といった声が聞かれました。

プロジェクトメンバーの藤崎一輝(かずき)さん(情報理工学部コンピュータ応用工学科3年次生)は、「本企画のように、講演形式で地域の方々と交流することは、本プロジェクトにとって初めての経験で、伝えたい内容を絞り込む作業が一番難しく感じました。復興支援は継続が非常に大切で、同時にこの大災害の記憶を風化させない努力も同じくらい重要です。こうした場に今後も積極的に参加し、一人でも多くの方に被災地の今を伝えていきたいと考えています」と語りました。

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