Takanawa共育プロジェクトが気仙沼で「電子工作教室」を開催しました

高輪キャンパスで活動するTakanawa共育プロジェクトのメンバー12名が、12月11日から13日まで宮城県気仙沼市を訪問。12日の午前中に同市立気仙沼中学校の生徒を対象に「電子工作教室」を開催しました。本プロジェクトは、これまでも東日本大震災で被災した同市への復興支援として、年に2回ほど気仙沼を訪問し、募金活動やテニススクール、サイエンスショーなど多様な催しを実施。現地の方々と交流を深めています。

本企画で使用する基盤やキットは、情報通信学部のメンバーが日ごろの学びを生かしてあらかじめ作成したもの。当日は、初めてハンダごてを使う中学生も多い中、メンバーは丁寧に指導しました。完成したものは、手を触れるとLEDが点滅し、複数のキット同士を近づけると色が変わる仕組み。中学生は自分で組み立てた機器を使い、「相性診断」ゲームなどを楽しみました。

同日の午後には、市役所を訪問。メンバーは、本キャンパスがある高輪地域の祭りやイベントを通して、地域住民と交流を図り地域の活性化に取り組んでいる事例を紹介。菅原茂市長をはじめ、復興計画に携わっている現地の担当者らと、活発に意見交換をしました。

プロジェクトリーダーの田口幸(ゆ)来(き)さん(情報通信学部通信ネットワーク工学科3年次生)は、昨年3月に続き2度目の訪問。「本プロジェクトの専門を生かした電子工作教室でしたが、ハンダごてを使うなど難しい作業もあって不安でした。中学生は皆、好奇心が旺盛で積極的に楽しんでくれて、逆に元気をもらいました。これからもメンバー全員がいろいろな目線で協力し、現地の方々と交流を続けてほしいと思います」と語りました。また、来年度リーダーの松田功作さん(情報通信学部組込みソフトウェア工学科2年次生)は、「目に見えて震災からの復興が進んでいる地域がある一方、まだ手が付けられていない場所もあります。現地の方々の体験談を間近に聞くことは、東京で学生生活を送っている私達にとって、とても貴重な経験です。これからも先輩方が培ってきた繋がりを大事にして新しい企画なども考えて交流を重ねていきたい」と意気込んでいます。

プロジェクトアドバイザーの福﨑稔教授(高輪教養教育センター)は、「被災地ではこれから生活の復興が本格化します。メンバーがその様子を間近に見て、多世代の方々と交流することは、世の中を知り、社会に出て役立つ力に繋がると期待しています」と話しています。

気仙沼01.jpg

気仙沼02.jpg

気仙沼03.jpg