病院ボランティアプロジェクトが手づくり絵本の贈呈式と読み聞かせ会を行いました

病院ボランティアプロジェクトが2月27日に「ちどりこどもクリニック」(神奈川県厚木市)で、自主制作した絵本の贈呈式と子ども達への読み聞かせ会を行いました。本プロジェクトでは”小児患者への読み聞かせや子ども達に健康の大切さを伝える”ことを目的として、2012年度から絵本を制作しています。4年目となる今年度は食育をテーマに、『やさい きちんとたべられるかな』(A4判カラー、20ページ)を制作。中心となって企画した天野智之さん(工学部医用生体工学科2年次生)と近藤美鈴さん(工学部建築学科1年次生)が同クリニックの久保田千鳥院長に絵本を手渡し、集まった近隣に住む幼稚園児に、本誌をはじめこれまで制作した絵本の読み聞かせを行いました。

「子どもの肥満や偏食が問題となる中、野菜の好き嫌いをなくし、健康に育ってほしいとの思いを込めました。留意したのは子ども達に分かりやすく伝えること。アドバイスしてくださった先生方に感謝しています」と企画リーダーを務めた天野さんは話します。イラストは吉田佐(さ)亜弥(あや)さん(教養学部芸術学科デザイン学課程2年次生)が担当し、昨年4月から制作をスタート。久保田院長ほか、厚木バプテスト学園厚木幼稚園や本学健康科学部看護学科の児玉千代子准教授の協力、監修を得てストーリーやせりふを練りあげ、2月に上製本50冊と並製本210冊が完成しました。本プロジェクトのメンバーが小児病棟などでのボランティア活動で使用するほか、湘南キャンパス近隣の医療機関や幼稚園、保育園、図書館などに配布する予定です。

絵本を受け取った久保田院長は、「子どもにとって病院は、少し怖くて緊張する場所。不安を和らげるためにも絵本は大切です。ぜひ活用させていただきます」とコメント。また、読み聞かせ会に参加した子どもの保護者は、「優しいイラストで色使いも美しい絵本。野菜の国や妖精が出てくるなど、子どもが興味を持つ内容でした」といった意見をいただきました。プロジェクトメンバーの近藤さんは、「読み聞かせの際、こちらの問いかけに大きな声で答える子ども達を見てほっとしました。この本を読んで子ども達が野菜をたくさん食べるようになってくれたらうれしいです。これからも健康や治療の大切さを楽しく学んでもらえる絵本を作りたい」と語りました。

なお、絵本は同プロジェクトのフェイスブックページで見ることができます。

http://on.fb.me/1QhzjSz

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