阿蘇援農コミュニティープロジェクトが「春の短期援農」を実施しました

阿蘇援農コミュニティープロジェクトが3月25日から3月29日までの5日間、「春の短期援農」を実施しました。本プロジェクトは、阿蘇地域の農家を対象に定期的に支援を行っており、昨年度も訪問した南阿蘇村の林家りんか(※1)からの要請で10名のプロジェクトメンバーが訪問しました。

メンバーは、造林用の苗木となる杉の挿し穂(※2)の採取作業を、土詰め、水やり、穴あけ、苗植えの手順で役割分担をしながら、スムーズに作業が進むように工夫しました。採取した挿し穂は根が出やすいよう元の部分の葉を落とすなど細かい作業を繰り返したあと、苗畑に挿し付けて育苗(いくびょう)し、1年後に造林用苗木として出荷されます。

訪問先の農家の方からは「毎年プロジェクトの学生に来てもらい、とても助かっています」といったお言葉をいただきました。

プロジェクトリーダーの狩野幸花さん(農学部応用植物科学科3年次生)は「林業の仕事を初めて経験させてもらったことで、農業と林業、どちらも植物を扱うこと、一つ一つの作業が成木になるために重要な工程であることなど重なる部分が多く、今回の経験で業界への視野が広がりました」と語りました。

(※1)林家・・・林業を営む世帯のこと。林業農家。

(※2)挿し穂・・・穂の部分を植え、ヒゲ根が生えるように苗を育てる方法

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