サイエンスコミュニケーターが「子ども科学館フェスティバル2016」で実験ショーを実施しました

サイエンスコミュニケーターが5月4・5日の2日間、伊勢原市立子ども科学館(神奈川県伊勢原市)で開催された「子ども科学館フェスティバル2016」で実験ショーを実施しました。本イベントは、同科学館が子どもの日に合わせて開催しているもので、本プロジェクトは”科学の面白さを通じて地域の方々とのつながりをつくる”ことを目的に、2013年より毎年出展。今回は、偏光板(※)を用いた『ブラックウォール』と『クルクルステンドグラス』の実験を行い、2日間合わせて842名が参加しました。

『ブラックウォール』は、偏光板を筒型にしたもので、実際には存在しない壁(ブラックウォール)が現れる不思議な現象を見ることができます。『クルクルステンドグラス』は、2枚の偏光板とセロハンテープを組み合わせる工作で、ステンドグラスのように様々な色や模様が見えます。参加した子どもたちは、どちらも興味津々に実験キットを覗き込んでいました。プロジェクトメンバーは、これまでプロジェクトの課題であった科学のメカニズムの説明について、より参加者が理解しやすいように、今回から手持ちサイズのパネルや模型などを制作。事後アンケートでは8割以上の方に『説明が分かりやすかった』とご回答いただくことができました。

参加した小学生達からは「学校の友達に自慢したい」「ステンドグラスがきれい!」といった声をいただきました。主催者の方からは「来場者へこまめな声かけもして頂いたことで、会場や通路が混雑することもなく、スムーズな進行ができていたと思います。ご協力ありがとうございました」といった感想をいただきました。

プロジェクト広報リーダーの佐藤愛(あ)弓(ゆみ)さん(理学部化学科2年次生)は「これまで、科学の原理を口頭で説明すると、参加者の理解度に差が生じることが課題でした。メンバーのアイデアにより、試験的にパネルを作ってみましたが、私たちの想像以上に、子どもたちに科学を理解してもらえました。このスタイルを別の実験でも応用していきたい」と語りました。

※偏光板・・・特定の方向にのみ光を通す板状のもの。ディスプレイやサングラスなどに使用されている

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