阿蘇援農コミュニティープロジェクトが農家との交流会を初実施しました

東海大学チャレンジセンター・阿蘇援農コミュニティープロジェクトが、11月5日にイチゴ農家を営む南阿蘇村の野田さん宅において、野田さんをはじめとする農家の方3名とプロジェクトメンバー7名による交流会を初実施しました。

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今回は、”農業は工夫次第でやりがいもあり、楽しむこともできる業種である”をテーマに「熊本地震の影響により、イチゴの観光農園として使用していたビニールハウスが使用できなくなり、移転せざるを得なくなりました。しかし、それを転機と捉え、観光農園だけでなく、採れた農作物を使った飲食店も併設し、より規模を拡大しようと考えています」と、野田さんの体験を語りました。続いて、「JA(全国農業協同組合連合会)では、個人で販路を確保しなくても、サイズや色、質の高い基準をクリアすれば出荷ができます。その一方で、生産者と消費者のコミュニケーションが無く、農家は生産のみに注力してしまうことがデメリットとして挙げられます。観光農園では、軌道に乗るまでが大変ですが、多少色や形に差があっても販売が可能なことや、消費者の声を間近で聞くことができ、経営そのものを自由に考えることができます」と、”出荷するだけが農業では無く、沢山の可能性がある”ことをメンバーに伝えられました。

野田さんは「援農に来てもらっている時は、お互い作業に集中しているので、改まって意見を交える場があまりありませんでした。農業に関心のある若者のためにも、こういった機会を増やしていきましょう」といった感想をいただきました。

プロジェクトリーダーの狩野幸花さん(農学部応用植物科学科3年次生)は「本プロジェクトは、単なるお手伝いではなく、活動を通じて、実践的な学習や農業の就職活動の意識を高める大切な場となっています。今回、交流できた野田さんは、実際に行われているさまざまな例を挙げていただいたことで、農業に携わる私たちの将来について、より視野を広げることができました。今後も、農家の皆さんと意見を交換し、農業を活性させていきたい」と語りました。