第17回チャレンジセンターセミナー「侍ジャパン 社会人代表監督が語る~世界一のチームのつくりかた~」を開催しました

チャレンジセンターでは12月20日に湘南キャンパス松前記念館講堂で、第17回チャレンジセンターセミナーを開催しました。今回は、11月にメキシコで開催された「第1回WBSC U-23ベースボール・ワールドカップ」で優勝した日本代表チームのコーチを務めた本学文学部卒業生の安藤強氏を講師に迎え、「侍ジャパン 社会人代表監督が語る~世界一のチームのつくりかた~」をテーマに講演。湘南をはじめ、代々木・高輪・清水・熊本・札幌の6キャンパスをテレビ会議システムでつなぎ、総勢400名をこえる学生や教職員、近隣住民らが聴講しました。

はじめに現代教養センター主任の岡田工教授が登壇。「チームを世界一に導いた安藤氏から、コミュニケーションのとり方やモチベーションを維持する方法やなどを学び、プロジェクトの運営や将来に役立ててください」とあいさつしました。

本学の硬式野球部で内野手として活躍した安藤氏は、1986年4月に本田技研工業株式会社に入社。選手、マネージャー、コーチとして同社の硬式野球部に20年間在籍した後、2007年から4年間監督を務めました。安藤氏は監督時代、「耐えて勝つ」をモットーにチームをつくり、2009年の第80回都市対抗野球大会で優勝した経緯を説明。礼儀や責任、信頼を重視しながら選手らと理解しあえる関係を築き、言葉やタイミングを選んで指導、育成した日々を振り返りました。また、経費削減のため、選手の一部が九州で行われる大会に遠征できない状況になった際には、「帰路は大型バスを利用するから全員を参加させてほしい」と会社を説得し、自らバスを運転したエピソードを紹介。「自分の背中を選手に見せることで、チームを一つにしたいという強い思いがありました。”できない”とあきらめるのではなく、知恵を出して問題を解決していく姿勢を示すことで、選手との絆を深めると同時に、社員や地域の人々から期待され、愛され、応援されるチームをつくりたいと考えました」と語りました。

さらに、現在、プロ野球・読売ジャイアンツで活躍している長野久義選手が、日本大学卒業後、他球団からの誘いを断って安藤氏が監督を務める本田技研で研鑽を積み、3年後にようやく、「ドラフト1位指名を受けてジャンアンツに入団する」という小学生時代からの目標を達成したことを紹介。「長野選手は、自分を信じてひたむきに努力を続けることで夢をつかみとった。歯をくいしばって頑張れば、誰かが見ていてくれます。私も、歴史と伝統ある東海大学野球部の一員として縦縞のユニフォームを着たことを誇りに、精進していきたい」と結びました。

聴講した学生は、「目標や夢をあきらめない姿勢が、チームや周囲の人々の信頼や協力につながるのだと学びました」「”プレッシャーを感じる立場にいられるのは幸せなこと”という前向きな考え方が印象に残りました。壁に当たったときは、この言葉を思い出して乗り越えたいと思います」などと感想を話していました。

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