阿蘇援農コミュニティープロジェクトが「2016年度冬の援農活動」を実施しています

東海大学チャレンジセンター・阿蘇援農コミュニティープロジェクトが1月7から9日、2月5日に「冬の短期援農」を実施しました。本プロジェクトは、阿蘇地域の農家を対象に定期的に支援を行っており、今回はアスパラガス農家、クヌギ林業家を訪問しました。

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1月7・8日と2月5日は、阿蘇郡西原村のアスパラガス農家で、のべ23名のプロジェクトメンバーがビニールハウス内の枯れ葉の回収や除草を行いました。訪問先の農家の方から、「冬に一回バーナーでアスパラを焼いて消毒することで、上手くいくと10~20年は親株が持ちます」と、アスパラガス栽培におけるポイントを教えていただきました。また、2月5日は同農家での活動を予定していましたが、雨に見舞われ、急遽予定を変更し、農機具を置いている納屋の片付けを行いました。

1月9日は、南阿蘇村のクヌギ林業家に10名のプロジェクトメンバーが、3万本におよぶクヌギの苗を、林業家の方がトラクターで土を掘り起こし、メンバーが根を切断ながら一本ずつ回収。その後、根を軽く土に被せる「仮植」を行いました。今回作業したクヌギの苗は、成長するとシイタケの原木などに利用されます。

訪問先の農家・林業家の方からは「学生さんの働きにいつも満足しています」「春先になったら、杉の穂取りや植え付けなどを手伝ってもらえると嬉しい」といった感想をいただきました。

アスパラガス農家に訪問したプロジェクトメンバーの奥野元輝さん(農学部応用植物科学科1年次生)は「本来アスパラは、冬の寒さに強く擬葉(※)を刈り取るだけで管理できますが、ビニールハウスでは外気温よりも高いため、雑草が生えやすい状態にあります。また収穫時期には、1日に最大15cmも伸び、1日2回以上の収穫するほどのスピードで成長するため、今の時期に雑草の処理をしておく必要があります。集めた草をコンテナに入れて運ぶととても重く、大変でしたが、これまで知らなかった知識や経験をすることができて嬉しく思います。収穫の時期が楽しみです」と語りました。

クヌギ林業家を訪問したプロジェクトリーダーの狩野幸花さん(農学部応用植物科学科3年次生)は「毎回異なる作業を体験させてもらうことができ、その度に沢山のことを勉強できます。今回は、苗木の出荷方法や枝の直径によって選別し、それにより値段が変化することなどを教えていただきました。また、援農を通して効率よく作業するためにメンバー同士でこまめにコミュニケーションを取りながら作業したことで、3万本もの量を1日でこなすことができたと思います」と語りました。

メンバーは、2月7から12日、19日も、高森町や南阿蘇村、西原村で活動予定です。

※擬葉・・・アスパラガスの茎から伸びた、細く茂った葉のような部分。

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