サイエンスコミュニケーターが「世界一行きたい科学広場」を開催しました

東海大学チャレンジセンター・サイエンスコミュニケーターが12月3日に湘南キャンパスで開催された「TOKAIグローカルフェスタ2016」の一環で、「世界一行きたい科学広場in湘南2016winter」を実施しました。本企画は、”身近なものを使って子どもたちに科学の魅力を体験してもらう”ことを目的に、地域の幼児や小中学生、高校生とその保護者を対象に、全国に広がる学校法人東海大学の教育研究機関が各地で開いています。

「TOKAIグローカルフェスタ2016」は本学の地域連携の取り組みであるTo-Collaboプログラムの大学推進プロジェクト「ライフステージ・プロデュース計画 大学開放事業」による活動として、これまで大学で行われてきた催しや新しい企画を盛り込んで初めて開催された、大学を市民に開放するオープンキャンパス型のイベントです。科学広場の会場となった14号館の教室では、本プロジェクトのほか、チャレンジセンター・ライトパワープロジェクト、同ユニークプロジェクトのTokai Dream Space Team、ポリヘドロン工作隊、工学部と理学部の研究室などが出展。子ども768名、保護者432名の総勢1,200名が来場しました。蒸留装置で抽出したラベンダーオイルの入ったキャンドル作りや、光る人工イクラのスノードーム作り、最新の乗り物に使われている新素材の紹介など、多彩な企画で来場者を迎えました。各ブースでは学生や教員が実験の目的や方法についてわかりやすく説明し、子どもたちは目を輝かせてプログラムに取り組んでいました。

また松前記念館講堂では、プロジェクトアドバイザーも務める本学教育開発研究センターの滝川洋二教授(NPO法人ガリレオ工房理事・NPO法人理科カリキュラムを考える会理事長)が、「実におもしろい実験ショー」を実施。来場者は滝川教授の指導や学生のサポートを受けながら、磁石やコイルなどを用いた風力発電の実験に挑戦しました。配られた実験キットで作成した簡易モーターを使ってLEDライトを点灯させる実験では、約250名の参加者が一斉に光を灯し、「すごくきれい」「イルミネーションみたいだね」といった歓声が上がりました。滝川教授は、「今日の実験は、ご家庭でもすぐにそろえられる安価な材料を使っているので、ぜひご自宅でも再現してみてください。また、現代の日本社会は電気が通ることで成り立っているので、皆さんの家にどうやって電気が通っているのか、家電がどんな原理で動いているかを調べてみると面白いと思います」と語りました。

プロジェクト広報リーダーの佐藤愛弓さん(理学部化学科2年次生)は「今回は、2年生が主体となって運営や企画を行いました。自分が思うようにスムーズに進めることができず、苦しい時もありましたが、メンバー間での情報共有を密に行ったり、協力を促すなどして、プロジェクト全体でイベントを盛り上げることができました」と語りました。

なお、出展した団体とプログラムは以下のとおりです。

1 滝川洋二先生の実におもしろい実験ショー(教育開発研究センター:滝川洋二教授)

2 ディスプレイの原理を探る(工学部光・画像工学科)

3 わくわく宇宙体験2(チャレンジセンターTokai Dream Space Team)

4 これがソーラーカーだ!(チャレンジセンター・ライトパワープロジェクト)

5 クリスマスツリーの飾りをつくろう(チャレンジセンター・ポリヘドロン工作隊)

6 生命と科学でどんな実験ができるの?(工学部生命化学科)

7 身近なふしぎ探検~放射線って何?~(工学部原子力工学科)

8 光った! 動いた! 世にも不思議なサイエンスクリスマス(チャレンジセンター・サイエンスコミュニケーター)

9 未来を創る新素材 見て触って楽しもう!(工学部材料科学科)

10 ドクターアキヤマと作るスーパーボール!(ドクターアキヤマwith応用化学科の学生たち)

11 見て! 触って! 楽しく学べるサイエンス(チャレンジセンター・サイエンスコミュニケーター)

12 東海大学と日食(チャレンジセンター東海魅力宅配便)

13 クルクルステンドグラス~不思議な偏光板~

14 エネルギー保存則破れる!?(SF―すこしふしぎな―研究所)

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