環境キャラバン隊が「2016年度春季キャラバン」を開催しました。

東海大学チャレンジセンター・環境キャラバン隊が”小学生にゴミ問題を楽しく理解してもらう”ことを目的に、3月6日、13日に、本学付属静岡翔洋小学校(静岡県静岡市)とNPO法人バンブーまなび塾(神奈川県横浜市)で「2016年度春季キャラバン」を開催しました。

3月6日は、昨年度に引き続き本学付属静岡翔洋小学校の5年生31名に対し、普段家庭で使用している油から出る”廃油”について、環境に与える影響とそれに対して自分たちにできることを児童に考えてもらいました。はじめに、静岡県におけるごみの分別の種類と、揚げ物などの調理の際に残った油が廃油であり、これが”燃えるゴミ”であることを説明。続けて、もしその廃油を水道にそのまま流してしまった場合、水道管が詰まってしまったり、海や川が汚れることで水辺に生息する鳥や魚に影響が出てしまう原因になりうることを伝えました。

その後、廃油の再利用として『廃油キャンドル』のワークショップを行いました。廃油を凝固剤で固めたものをビンの中に入れ、お湯で溶かしながら、参加者の好きな色のクレヨンを混ぜ合わせ、色とりどりのキャンドルが完成しました。最後に、グループワークとして、自分たちの身の回りにどんなごみ問題があるのか、またそれらを解決するにはどうすればいいのかなどを話し合い、「きちんと分別する」「ご飯を残さず食べて、ゴミを増やさない!」といった意見が交わされました。

3月13日は、今回初めてNPO法人バンブーまなび塾を訪問し、同塾に通う小学1年生6名に、6日と同様に『廃油キャンドル』を通して、”分別やゴミを減らすことの大切さ”を伝えました。さらに、キャンドルが冷え固まるのを待つ間に、洗剤無しでも汚れを落とす『アクリルたわし』作りにも挑戦しました。

参加した児童からは「お気に入りのキャンドルが作れてよかった」や「自分たちの身の回りのごみ問題に対して考えることができた」といった感想がありました。

バンブーまなび塾の方からは「今回、大学生の方々と子どもたちがマンツーマンで一緒に実験ができたことはとても貴重な体験になったと思います」といったお言葉をいただきました。

広報リーダーの染谷侑さん(教養学部人間環境学科自然環境課程3年次生)は「今回は、廃油をテーマに環境教室を行いましたが、伝えたい事柄が多く、構成を決めるまでにとても苦労しました。なるべく児童が理解しやすいように構成をシンプルにしたり、小学校の授業内容と絡めたことで、当日は沢山の児童が一生懸命私たちの説明に耳を傾けてくれました」と語りました。

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