阿蘇援農コミュニティープロジェクトが4月の援農活動を実施しました

東海大学チャレンジセンター・阿蘇援農コミュニティープロジェクトが、4月の週末を利用して援農活動を実施しました。本プロジェクトは、阿蘇地域の農家を対象に定期的に支援を行っており、今回は4件の農家(お米の栽培、アスパラガス、ニンジン、里芋)を訪問しました。

8日は南阿蘇村でお米を栽培する農家に、3名のプロジェクトメンバーが伺い、古いビニールハウスの支柱およびビニールシートの回収、防草用ビニールシートの敷き詰め作業、枯れ草集めなどビニールハウス内の清掃を行いました。メンバーは、水田(稲を栽培するための田)と転作田(他の農作物を栽培していた田畑を稲作用として転換し使用している田)で作る実り方の違いなどを、訪問先の農家さんより教えてもらい、積極的に質問をしていました。

翌9日には、5名のプロジェクトメンバーが、ビニールハウス修繕のほか、脱芒機にかけた籾(もみ)を水に入れ、水を吸収できず浮かんできた中身がない籾や発育不良な籾を取り除く作業をしました。また、収穫したいちごのパック詰めを手伝いました。

22日は、8・9日同様、お米を栽培する農家を再訪問し、3名のプロジェクトメンバーが、機械を使用して田植え用の苗箱への土を詰め作業、翌23日は、その苗箱に播種機を使用して種植えを行いました。

同日の22日に、別の12名のプロジェクトメンバーが、翌23日は、10名のプロジェクトメンバーが、阿蘇郡西原村のアスパラガス農家で、ビニールハウス内の雑草処理や保管庫周りの土を固める作業を行いました。

さらに、29日は、これまでと同様に、お米を栽培する農家を再訪問し、4名のプロジェクトメンバーが、農家さんと協力してビニールハウス内で田植えの準備、翌30日は、播種機を用いて、ひとめぼれ・コシヒカリ・あきげしきの3品種の播種作業を行いました。

同日の29日に、菊池郡菊陽町で、ニンジン農家で別の4名のプロジェクトメンバーが、ニンジン畑のビニールはがしと支柱抜きを行い、翌30日は里芋農家で、里芋の土かぶせ作業、防草シート貼りなどを行いました。

お米を栽培する農家を訪問したプロジェクトメンバーの武田悠太さん(農学部応用植物科学科2年次生)は「初めての援農での作業で、わからないことも多かったのですが、農家さんが指示をくださったので楽しく作業をしながら、交流することができました」と

同メンバーの清水康太郎さん(農学部バイオサイエンス学科1年次生)は「腰に負担がかかる作業が多く、農家さんたちにはとても辛い仕事であることが理解でき、これからはもっと1粒1粒大事に食べたいと思います」と

同メンバーの大村歩さん(農学部応用植物科学科2年次生)は「9日に訪問した際は、2品種(さがほのか、ゆうべに)のいちごの食べ比べもさせていただき、旬のいちごの違いがわかり、貴重な体験をさせていただきました。22日は、ビニールハウス内で稲の播種のための準備として苗箱に土を詰めていく作業で、室内の気温が高く、1日中作業するには大変でしたが、3人で役割分担し、効率よく行うことができました。最終的に約900枚もの苗箱に土を詰めることができました」と語りました。

またアスパラガス農家を訪問した同メンバーの奥野元樹さん(農学部応用植物科学科2年次生)は「ビニールハウス内に生えている雑草を根っこから抜いておくことにより、雑草にアスパラガスの栄養をとられず、水の自動散布の際邪魔にならなくなることを教えていただきました。これまで知らなかった知識や体験をさせていただきました」と語りました。

ニンジン、里芋農家を訪問した同メンバーの森上千聖さん(農学部応用植物科学科1年次生)は「農業は単純作業が多く、根気強くやっていかなければいけないことを今回初めて援農に参加し痛感しました」と語りました。

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4月30日 吉本さん菊陽_170503_0019.jpg

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