熊本復興支援プロジェクトが熊本県内各地で交流活動を行いました

東海大学チャレンジセンター・熊本復興支援プロジェクトが8月25日から29日まで、熊本県内でボランティア活動や現地の学生、地域住民らとの交流に取り組みました。本プロジェクトは、平成28年熊本地震の被災地でボランティア活動を行いながら、熊本の現状や被災地の声を全国に届けることを目的とした報告会や防災教室などを開催しています。

今回現地を訪れたプロジェクトメンバー6名は、初日に熊本県内で活動するボランティア団体「RQ九州」とともに益城町を訪問。住民に震災発生当時からこれまでの復興の進み具合などを聞き取り調査しました。2、3日目にはチャレンジセンター・阿蘇援農コミュニティープロジェクトの夏期援農活動に参加。西原村の農家でアスパラガスの剪定や収穫作業に取り組みました。熊本復興支援プロジェクトの海野智子さん(文学部アジア文明学科1年次生)は、「お世話になった農家の方から、”仕事を手伝ってくれてありがとう。いつでも熊本に来てほしい。空港まで迎えにいくからね”と声をかけてもらい、少しは力になることができたのかなと感じました」と笑顔を見せていました。また、阿蘇援農コミュニティーのプロジェクトリーダーを務める藤川志津香さん(農学部応用植物科学科3年次生)は、「湘南キャンパスの学生が、熊本の復興を後押ししようと活動してくれるのは心強い。援農活動だけでなく、日ごろの学校生活やそれぞれのキャンパスの雰囲気などについて話す中で交流も深めることができました」と話していました。

3日目の午後からは南阿蘇村へ移動し、村内の被災した農園ら9団体からなる「南阿蘇ふるさと復興ネットワーク」の案内のもと、農園や地震で崩落した阿蘇大橋の再建設予定地、昨年12月にオープンした「復興ミュージアム」などを訪れました。4日目には、阿蘇キャンパスを見学後、チャレンジセンター・ユニークプロジェクト「阿蘇復興への道」の学生と村内を周り、地震当時の様子やこれまでの心境の変化などを聞きました。その後、熊本キャンパスで阿蘇援農コミュニティー、復興への道のメンバーと交流会を開催。互いの活動報告や復興のために学生ができるかについて話し合いました。最終日には、益城町内の仮設住宅を訪問。住民らが開く「お茶会」で交流を深めたほか、清掃活動を行いました。

プロジェクトリーダーの作田瞬さん(工学部航空宇宙学科3年次生)は、「昨年に続いて熊本県を訪れて、建物やインフラ整備は進んでいる印象を受けましたが、被災者の皆さんからは、”復興はまだまだ先””少しずつ元通りにしていくしかない”といった声も聞かれました。全国のニュースでは報道が減りつつありますし、風化されないよう自分たちにできる情報発信を続けていきたい」と話し、メンバーの村瀬杏奈さん(教養学部人間環境学科2年次生)は、「今回初めて熊本を訪れて、実際に被災者の方の話に心が苦しくなる場面が何度もありました。今回の貴重な経験を湘南キャンパスに戻って多くの人に伝えることが、皆さんへの恩返し。熊本にもまた来て、復興を後押ししたい」と語りました。また、竹内清隆さん(同3年次生)は、「南阿蘇村で復興に向けて努力を続ける方々から、『”復興支援活動で何ができるか”なんて迷う必要はない。学生たちがここに来て、考えて、必要だと思ってくれたことを一生懸命やってくれるだけが私たちの励みに、そして復興につながる』という言葉をいただきました。被災地の様子を全国に伝えるだけでなく、積極的に熊本県を訪れてボランティア活動を続けていきたい」と意気込んでいました。

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