病院ボランティアプロジェクトが認知症予防をテーマに医療セミナーを開催しました

東海大学チャレンジセンター・病院ボランティアプロジェクトでは2月24日に伊勢原キャンパスで、第15回医療セミナー「認知症の予防~認知症にならないためにすべきこと~」を開催しました。本セミナーは、地域の人々に医療や健康に関する知識を提供しようと毎年実施しているものです。社団法人認知症高齢者研究所代表理事の羽田野政治氏が講演し、近隣住民ら約70名が聴講しました。

羽田野氏は、認知機能の低下によりおこる中核的な症状を映像で紹介。「軽度認知障害(MIC)がある人も、家族や周囲の人が認知症について正しく理解していれば穏やかに過ごすことは可能」と語り、症状に応じた対応方法について説明しました。また、食事、運動、睡眠、人との交流、知的活動といった観点から、科学的根拠に基づいた認知症の予防法や進行を遅らせるための方法についても解説。講演後には会場から多くの質問が寄せられました。

来場者からは、「『赤ワインを適量飲む』『起床したら日光を浴びる』など、すぐに始められる予防法を知ることができてよかった。自分が認知症を発症するのではないかと心配していましたが、未来が明るくなりました」「認知症の人の不安やイライラした気持ちを理解することができました。認知症の人への対応法を、わかりやすく具体的に説明していただき、大変参考になりました」といった感想が聞かれました。

企画リーダーの渡邊花香さん(工学部医用生体工学科2年次生)は、「認知症は大きな社会問題となっており、また身近な問題でもあることからテーマに選びました。昨年度の反省を生かし、地域のフリーペーパーに告知したほか、ポスターやビラを積極的に配布するなど広報活動に力を入れました。その結果、子どもから高齢者まで幅広い年代の方に参加していただき、アンケートでも多くの方から『とてもよかった』との評価を得ることができました。今後も地域の方々に喜んでいただけるセミナーを実施したい」と話していました。

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