阿蘇援農コミュニティープロジェクトが阿蘇中央高校で特別講師を務めました

熊本・阿蘇キャンパスで活動する東海大学チャレンジセンター・阿蘇援農コミュニティープロジェクトが2月26日、熊本県立阿蘇中央高校の阿蘇清峰校舎春牧農場園芸教室で行われた1年生の授業「農業と環境」で特別講師を務めました。同高農業食品科で学ぶ生徒が、阿蘇地域の農業の活性化を目指して活動している本プロジェクトと熊本地震で被災した阿蘇の農業の将来をともに考える機会をつくりたいと依頼を受けて実現したもの。当日は、本プロジェクトの小野歩さん(農学部バイオサイエンス学科3年次生)、甲斐耕太郎さん(農学部応用植物科学科2年次生)、大村歩さん(同)、堀江美貴さん(同1年次生)が同高を訪問しました。

学生たちははじめに、昨年11月に「第6回食と農林漁業大学生アワード」(主催:農林水産省)の決勝大会で「農林水産大臣賞」を受賞したプレゼンを用いて、プロジェクトの活動やそれにかける思いを紹介。続いて「熊本地震と東海大学農学部のその後、阿蘇の復興への思い」と題して4名それぞれが講演し、小野さんは、「熊本地震後は休講になり、3カ月後に授業が再開しましたが、地域の農家はビニールハウスが壊れていたり、地割れがあったりと復旧作業は進んでいませんでした。地震の跡は今も残っています。プロジェクトの活動を通して復旧・復興には若い人の力が必要だと感じています。皆さんも少しでも手伝いに行って、よりよい関係を結んでほしい」と語りました。その後、4グループに分かれて「阿蘇の農業復興に向けて、大学生と高校生が協力して取り組めること」をテーマにグループディスカッションを実施。「地震前の阿蘇の農業の魅力」「地震による被害」「未来の阿蘇の農業」「自分たちで取り組めること」をそれぞれ付箋に書き出し、模造紙に貼ってまとめていきました。最後に成果を発表し、「観光客を増やすために、農業を体験できる場所をつくったり、バスツアーを企画したり、育てた野菜を加工して販売すればいいと思います」「阿蘇の野菜を使って料理を作りおいしさを知ってもらう、農家を手伝う、県外の人に阿蘇の魅力を伝えるといったことができるのではないかと考えます」といった意見が上がりました。

来年度のプロジェクトリーダーを務める堀江さんは、「普段の生活では高校生の意見を聞く機会はないので、貴重な経験になりました。今回だけで終わらせず、これを機に今後も連携して活動していけるように話し合いを進めていきます」と語り、生徒たちは、「大学生から農業の専門的な話を聞けてとてもためになりました。一緒に活動することで阿蘇の復興につなげていきたい」と話していました。

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