3.11生活復興プロジェクトが「結の道第1区間の整備」を実施しました

東海大学チャレンジセンター・3.11生活復興支援プロジェクトが8月20日~9月1日までの2週間、結の道第1区間(岩手県大船渡市三陸町越喜来泊地区)にて「結の道第1区間の整備」(主催:3.11生活復興支援プロジェクト)を実施しました。

東日本大震災からの復興支援を目的に泊地区で継続的に活動してきた本プロジェクトでは、防災集団移転促進事業で高台と低地に分断された住宅地間に新しく遊歩道を整備し、両者の距離を縮めようと2013年度に津波到達ラインを結ぶ遊歩道として「結の道」を計画。道で津波の到達したラインを示すことで、日常からその高さを認識し災害時の避難に役立ててもらおうと進めてきました。活動にはプロジェクトメンバーのべ10名が参加。今回で3期目となる”結の道”の最後の整備「結の道第1区間の整備」を着工。車両通行のできる遊歩道約150㍍を砂利の敷き詰めと転圧、 結っ小屋(※)から第1区間までの草刈を実施しました。また、一昨年整備した第3区間の草刈とウッドチップを敷き直し、2016年よりスタートした全5区間約800㍍ある”結の道”が今回の整備で全区間開通しました。2013年度の計画から今回の全通まで住民の方々から多くのサポートを受けたと同時に両者の結びつきが強化されました。

その他にも訪問期間中は泊区の住民の方々主催の「ピザ講習会」への参加や9月1日にど根性ポプラ広場(岩手県大船渡市)にて開催された「第1回おきらいマルシェ」(主催:浦浜泊地区連絡協議会)への参加、結っ小屋・泊区公民館の清掃など地域の方々との交流を深めました。泊区の住民の方からは「毎年多くの学生が泊地区を訪ねてくれて嬉しい。」「住民からも作業の協力ができてよかった。」「ようやく結の道が全区間開通したので結の道を利用したイベントを開催したい。」とお言葉をいただきました。

プロジェクトメンバーの杉山愛さん(政治経済学部経営学科3年次生)は「結の道は、2016年度から整備が始まりましたが、今年整備を行った2週間の間、住民の方からとても多くの声かけや差し入れなどをいただくたび、泊地区にとって”結の道”が震災からの復興を表し、これからにつながるものであると実感しました。また、整備を始めてから3年目が経ったこともあり、住民の方からの協力も年々増え、”結の道”は学生だけではなく、学生と住民で共に作り上げた遊歩道となったように感じました。」と語りました。

※結っ小屋・・・東日本大震災発生直後の2011年5月に、地域住民の要請を受けて本プロジェクトが建設した応急公民館「どんぐりハウス」を移築したもの。これまで地域集会の会場や全国から届く支援物資の備蓄倉庫として活用されてきたどんぐりハウスは、14年7月に本設の泊地区公民館が完成したため撤去されたが、地域住民からの「これまでの心のよりどころをただ解体してしまうのは忍びない」といった声を受けて再建したもの。

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