チャレンジセンター・ユニークプロジェクト「札幌ビオトープをつくろう会」が報告会を実施しました

札幌キャンパスで活動する東海大学チャレンジセンター・ユニークプロジェクトの「札幌ビオトープをつくろう会」が、1月11日に本キャンパスでこれまでの活動に関する報告会を実施しました。本プロジェクトでは、札幌キャンパス内の約5m四方のスペースに生物生息空間であるビオトープを作り、グラウンドへの融雪水の流出軽減やニホンアマガエルの産卵・孵化条件の改善などに活用しています。エゾサンショウウオも近くで観察されているので、近い将来、繁殖も期待されます。さらに、ビオトープ整備にあたっては融雪水量や周辺地域の動植物の種類などの調査も行っており、定点カメラを使用して調査した生物の写真やポスターの展示などにも取り組んでいます。

本キャンパスのマルチメディアホールを会場に行った報告会では、教職員や学生らが聴講。プロジェクトメンバーは2016年度から取り組んできたビオトープ作りと定点観察の結果をスライドや写真を使って紹介。両生類や爬虫類、鳥類、哺乳類などビオトープを訪れる生物について、その種類や数、季節によっての違い、周辺に生える植物の種類も合わせて解説するとともに、植物と生物の相性についての考察も語りました。プロジェクトリーダーの中村玲さん(生物学部生物学科3年次生)は、「キャンパスの中にビオトープがあることを多くの人に知ってもらうとともに、活動への参加者を増やす機会にしたいと初めて企画しました。今後も定期的に報告会を開き、学内外にアピールしたい。毎年、6月の建学祭にはブースを設けてビオトープの紹介をしていますので、ぜひ見に来てほしい」と話しています。

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