メカトロマイスター・ソーラーカーチームが「2019ワールド・グリーン・チャレンジ」でクラス優勝を果たしました

熊本キャンパスの基盤工学部生が中心となって活動する東海大学チャレンジセンター・メカトロマイスターのソーラーカーチームが、8月7日から10日まで秋田県大潟村・ソーラースポーツラインで開催された「2019ワールド・グリーン・チャレンジ」(WGC)に出場。マシン「Tokai Nextage」(東海ネクステージ)で3日間のレースを走り切り、ソーラーカーアドベンチャークラスで悲願の優勝(総合2位)を果たしました。

3年連続での出場となった本大会は、全国から高校、大学、社会人によるチームが集うソーラーカーレースです。マシンの規格に合わせて5つのカテゴリーがあり、初日のタイムトライアルで出走順を決め、3日間で計25時間走行し、ほぼ直線のみ全長約25kmのコースの周回数を競います。本キャンパスのチームは「東海大学熊本ソーラーカーチーム」として、ソーラーカーアドベンチャークラスにエントリーしました。

大会期間中はプロジェクトメンバーとプロジェクトアドバイザーの清田英夫教授(基盤工学部電気電子情報工学科)ら教職員の約10名が現地入り。7日に行われた車検をパスすると500mタイムトライアルでは8番手につけました。8日からはじまった本戦では、順調に周回を重ね13周を記録して総合2番手に上がります。2日目も「Tokai Nextage」は前日を上回る15周を快走。トップの神奈川工科大学と2周差で最終日へとつなぎました。3日目は、早朝に大雨が降りスタート時間が1時間繰り下げられたものの、レースが始まると好天に恵まれ発電量も多く、バッテリー残量に余裕を残しながらトップを追走します。途中、コース上の障害物を踏んでしまいタイヤのパンクに見舞われましたが、メンバーたちが冷静に対処。後続に追いつかれることなくレースに復帰すると、順調に周回を重ねてそのまま2番手でチェッカーフラッグを受けました。

エースドライバーでアンカーを務めた新山友宏さん(基盤工学部電気電子情報工学科4年次生)は、「この3年間で一番いいレースができました。車体の改良など普段の活動から全員が一致団結し、安全性に配慮しながら取り組んできた成果が結果につながりました」と喜びのコメント。「4日間安定して走行できましたが、チームとしてはまだまだ成熟していく途中の段階です。後輩たちには総合優勝を目指してこれからも奮起してもらいたい」と今後に期待を寄せました。また、八木一師さん(同3年次生)は、「これまではレース中のパンクも多発していましたが、タイヤ回りを改良したことで最小限に抑えることができました。レースはただ走るだけではなく、これまで取り組んできたことの成果を実際に図る場所だと思います。ここで得た学びを今後にフィードバックしていきます」とさらなる飛躍を誓いました。

チーム監督の清田教授は、「今大会では地元企業との産学連携として、株式会社システムフォレストの支援を受けて改良したテレメトリーシステムをマシンに搭載することで、走行中のデータが随時ピットに送られ適切なエネルギーマネジメントが実現しました。また、メンバーのうち4名は毎年このレースに参加してきた4年次生であり、これまでの経験を信じて彼らにさまざまなことを任せることができ、安定したレース運びができ、悲願のクラス優勝、総合2位という結果につながったと考えています」と総括しました。

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