[湘南]ライトパワープロジェクトのソーラーカーチームが新型マシン「2019年型Tokai Challenger」のテスト走行を行いました

東海大学チャレンジセンター・ライトパワープロジェクトのソーラーカーチームが9月6日から8日まで、秋田県大潟村の大潟村ソーラースポーツラインで新型マシン「2019年型Tokai Challenger」のテスト走行を行いました。本チームでは、今年10月13日(日)から20日(日)にかけて、オーストラリアのダーウィンとアデレード間で開催される世界最大級のソーラーカーレース「2019ブリヂストン・ワールド・ソーラー・チャレンジ」(BWSC)に参戦します。新型マシンは、2011年大会以来となる世界一奪還を目指して学生たちがさまざまな企業と連携して開発してきたもの。東レから供給を受けた高強度炭素繊維素材「トレカ」を使用したCFRPボディを採用し、大会の冠スポンサーであるブリヂストン製のソーラーカー用タイヤ「ECOPIA with ologic」を装着。ミツバ製のモーター「ブラシレスDCダイレクトドライブモーター」を搭載するなど、多数の国内有力企業から協力を得ています。

テスト走行は、実戦を想定したドライバーの習熟走行やタイヤ交換練習をはじめ、発電量とエネルギーの消費量といったデータの計測を目的としたものです。約20名のメンバーと総監督兼ドライバーの佐川耕平助教(工学部電気電子工学科)、監督の木村英樹教授(同)、特別アドバイザーの池上敦哉さん(ヤマハ発動機・Zero to Darwin Project代表)が現地入りし、3日間にわたって佐川助教と学生ドライバーの小野田樹晃さん(工学部動力機械工学科3年次生)、伊坪岳陽さん(工学部電気電子工学科2年次生)の3名がステアリングを握って長時間のドライビングに臨みました。

テストは、走行はもとよりBWSC本番におけるコントロール・ポイントでの誘導やその際に課される義務停車の際の充電の手順といったピット作業なども本番さながらに声を掛け合いながら練習。さらにタイヤの摩耗状況や消費電力量なども細部にわたって確認し、本番に備えました。佐川助教は、「今回のテストでは長距離走行を重ねる中で、タイヤの耐久性の確認やドライバーの技術向上、マシンの性能確認などに取り組みました。連日、順調に走行を重ねることができましたし、コース上の小石を踏んだことによるパンクの際のタイヤ交換でも学生たちは本番を想定してスムーズに作業をこなすことができていました。今後も湘南キャンパス内でレース時の動き方や作業をしっかりと練習して、10月のBWSC本番に備えていきます」と話します。学生リーダーの武藤創さん(工学部動力機械工学科4年次生)は、「今大会で現地入りするメンバーは2年前の前回大会の経験者も多く、初めて国際大会に参加する後輩たちに指導するなど学年の枠をこえた連携も取れています。大会までにそれぞれの役割をさらにしっかりと確認しなおして、レースにつなげていきたい」と意気込んでいました。

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