[湘南]TICCが「2020年度にこティー教室」を実施しています

東海大学チャレンジセンター・Tokai International Communication Club(TICC)が6月3日から、神奈川県秦野市在住の外国にルーツを持つ子どもたちを対象にした学習支援「にこティー教室」(共催=はだの子ども支援プロジェクト「ゆう」)をオンラインで実施しています。外国からの移住者や両親が外国籍の子どもへの教育支援活動として、本プロジェクトが毎年秦野市南公民館を会場に週2回実施してきた取り組みです。今年度は、新型コロナウイルスの感染拡大により公民館での活動が中止となったことから、ビデオ会議システム「Zoom」を用いてオンライン教室を開講。毎週水曜日と木曜日の午後5時半から7時半まで実施しています。

教室には、各日約6名の小中学生、高校生が自宅から参加。事前に宿題や問題集などの課題をメッセージアプリ「LINE」で共有し、Zoomのブレイクアウトルーム機能を使って個別に指導しています。

企画責任者の井上祥太郎さん(教養学部国際学科2年次生)は、「春先には小中学校が一斉休校となり自宅学習が続いたので、遅れをとってしまった勉強を補う機会にもなっているようです。オンラインは初の試みでしたが、公民館が遠くて参加できなかった子どもも参加できるようになったほか、伊勢原市の支援団体とも連携してさらに参加者の輪が広がっています。また、自宅だと保護者も参加できるので、言葉のニュアンスが伝わらないときは通訳してもらうなど、細やかなサポートができています」と、オンラインのメリットを語ります。また、「チャレンジセンターのBeijo Me Ligaが毎年秦野市内で実施している日本語教室も中止となったことから、水曜日のにこティー教室に講師として参加してくれているので、とても心強い。感染症の拡大が収束した後も、プロジェクトの垣根をこえて子どもたちの支援に取り組んでいければ」と意気込んでいます。