東海大学チャレンジセンターの阿蘇は箱舟プロジェクトが10月13日(火)に、環境省阿蘇くじゅう国立公園管理事務所からの依頼により、南阿蘇西小学校の3年生23名を対象に草原環境学習を実施しました。当日は、小学生が南阿蘇西小学校の体育館に集まり、大学生はWeb会議を用いた遠隔での講演を行いました。
今回の講演では、阿蘇は箱舟プロジェクトが製作した紙芝居「オオルリ君の小さな冒険」をアニメーション化し、オオルリシジミのオオルリ君が突然いなくなってしまった赤牛を探し冒険する話を題材に、オオルリシジミや赤牛と除草活動との関係について解説しました。また、プレゼンテーション機能を活用し、オオルリシジミの生態や阿蘇の農業と自然環境についての概説、プロジェクトの活動紹介や各活動の体験談を紹介しました。参加した小学生からは、オオルリシジミの幼虫の形や寿命について、阿蘇の草原の維持方法やパトロール方法など、多くの質問が飛び交いました。
プロジェクトリーダーの永野智大さん(大学院農学研究科1年次生)は、参加した小学生の様子について、「子ども達はよくメモを取っており、質疑応答ではよく手が挙がっていた。クイズや呼びかけに対してもよく反応を返してくれて、「楽しかった」という感想もいただいた。」と話しています。また、プロジェクトで初めてのオンライン企画の試みであったことについて、「オンラインの企画は初めてで、動画の見づらさ等の心配はあったが、自宅からでも繋がれるオンラインの良さを感じることができた。今まで野外での活動が中心であったため、自分たちの活動を形に残すことが少なかったが、この企画準備の過程で、アニメーション等の新たなものを制作する良い機会になった。また、今までは地域の方々に依頼される活動は少なかったが、この機会にご依頼いただけて非常に良い経験になった。」と振り返っています。