チャレンジプロジェクト最終報告会表彰式を開催しました

東海大学チャレンジセンターでは、3月11日に湘南キャンパスで「2020年度チャレンジプロジェクト最終報告会表彰式」を開催しました。本センターでは毎年、各キャンパスをテレビ会議システムでつないで各プロジェクトの1年間の成果を報告し合う最終報告会を開催してきましたが、今年度は新型コロナウイルス感染症の拡大を受けて方式を変更しました。各プロジェクトが2月10日から17日にかけて、グループウェア「Teams」上で活動報告をまとめた5分程度の動画を公開。その後、教職員で構成した学内審査員と各プロジェクトのメンバーによる投票で、上位3プロジェクト(グッドプロジェクト賞)を決定。11日の表彰式で発表しました。式典の模様は各プロジェクトメンバーらに向けてTeams上でも配信されました。

当日は、山田清志学長や梶井龍太郎副学長らが登壇。開会にあたり、梶井副学長があいさつに立ち、「今年度はどのプロジェクトも思い通りの活動ができなかったと思いますが、動画での活動報告や本日のセレモニーを通じて、成果を共有できることは今後につながる大きな経験になります。来年度も新型コロナと向き合いながらにはなりますが、学生活動が展開できるよう十分なサポートの準備を進めています。ぜひ今後も努力を続けてください」と話しました。

続いて本センターの岡田工センター長(現代教養センター教授)がグッドプロジェクト賞に選出された3プロジェクトを発表し、1位の「札幌ボランティアプロジェクト」、2位の「Sunflower」、3位の「Takanawa共育プロジェクト(TKP)」に山田学長から表彰状が授与されました。各代表者はそれぞれ今年度の活動内容を発表し、札幌ボランティアプロジェクトの黒崎菜摘さん(生物学部海洋生物科学科3年次生)は、「例年は地域住民の皆さまとイベントなどを通じて交流を深めたり、除雪活動をしたりとさまざまな活動を展開してきましたが、今年度はコロナ禍でほとんどこれらの活動ができませんでした。そこで活動の対象を学生に絞り、新入生に向けたオンラインでの交流会やサークル部活動紹介を開催しました」と語り、Sunflowerの鈴木昌太さん(政治経済学部経営学科2年次生)は、「私たちは例年カンボジアに足を運び、現地でボランティア活動をしてきましたが、今年度はSNSを使って同国の様子やボランティアの必要性などを発信してきました。また、交流を続けている学校の校長先生とオンラインで連絡を取り合いながら、現地の様子を聞くこともありました」と紹介。TKPの東條龍之介さん(情報通信学部情報メディア学科3年次生)は、「今年度は地域のお祭りやイベントには参加できない中で、オンライン上で開催された港区主催の『区長と語る会』に参加したり、地域の子供たちにカップダンスやマジックの遊び方を教える動画を送ったりしました。来年度は、高齢者向けのスマートフォン講座やオンライン会議システム講座などを開催し、今だからこそ必要とされる地域貢献の方法を探っていきたい」と抱負を語りました。その言葉を受けた山田学長は、「非常に制限が多い1年の中で、それぞれが工夫をして活動できたことが素晴らしい。国内外での交流はもちろんですが、学内の後輩たちにも配慮をしてくれたことは学長として大変ありがたいと感じています。今後もぜひ多彩な活動を展開してください」と激励の言葉を送りました。

式典の閉会に当たり、現代教養センターの成川忠之所長は、「今回の動画審査では、声量や話すときの間の取り方など、さまざまな厳しい審査項目を設けており、受賞した3プロジェクトの発表は本当に素晴らしかったと思います。今回受賞したプロジェクト以外にも、『先端技術コミュニティACOT』の総理大臣表彰受賞や、『阿蘇は箱舟プロジェクト』の環境大臣賞受賞などどのプロジェクトも努力を続けてきました。ぜひ今後もプロジェクトを通じてさまざまな学びを培ってください」とあいさつしました。

今回のチャレンジプロジェクト最終報告会表彰式は、後日YouTubeの「東海大学公式」チャンネルで公開する予定です。