2019年10月09日 静的車検をパスしました

ソーラーカーチームは10月9日の午前中、拠点となっているヒドゥン・バレー・サーキットで前日の車検で確認を求められた項目への対策などを進めました。午後からは車検会場のダーウィン・コンベンションセンターへとマシンを搬入。ドライバーの周辺に空間が確保されていることを証明するために自作した測定器具や、コックピット開閉方法のマシン上への表示、シートベルトに関する書類の提出、貼り直したゼッケン番号など順番にチェックを受け、すべてクリアしました。学生リーダーの武藤創さん(工学部動力機械工学科4年次生)は、「修正点はありましたが、早い時間でパスできたのはチームメンバーが一丸になって対応した成果だと思います。チームのレベルアップに注力するための時間が多く取れるので、レースで1秒でも早くゴールにたどり着くためにも、マシンの整備はもとより本番を想定した練習にも取り組んでいきたい」と安堵の表情で語りました。

車検終了後には、ヒドゥン・バレー・サーキットに戻り、8の字のコースを実走してタイムを計測する車検に向けた練習を行う予定でしたが、急遽大会側から実際の車検としての走行が認められたため、エースドライバーである佐川耕平総監督(工学部電気電子工学科助教)がステアリングを握ってドライブ。既定のタイムを大幅に上回る結果を残し、順調にこの車検もパスしました。佐川総監督は、「今大会最大の難関となると考えていた車検でしたが、学生たちの的確な準備もあり比較的スムーズに終えることができました。この結果、明日は公道でのテスト走行に集中できます。ドライバー陣の慣熟走行をはじめ、大会用にセッティングしてきた新しいモーターの特性チェックやサポートカーを含めた大会本番時の動き方の確認、実際の走行時のエネルギーのデータ採取などやるべきことはたくさんあるので、しっかりと取り組んでいきたい」と力を込めました。

学生たちは終了後もミーティングを開き、意見を交わしながらマシンの改良点や今後のスケジュールを確認。それぞれの持ち場に分かれて作業に集中しました。電気班リーダーの小林大地さん(工学部電気電子工学科3年次生)は、「先発隊としてマシンをメルボルンで受け取った後のコース逆走から活動を始めているので、ダーウィン到着後は少し疲れもありましたが、整備に取り組んできた中でもしっかりと回復できています。チームもいい雰囲気できているので、楽しみながら元気にアデレードを目指します」と話していました。