2019年10月10日 公道でのテスト走行に臨みました

10月10日のソーラーカーチームは、「2019ブリヂストン・ワールド・ソーラー・チャレンジ」(BWSC)の車検を前日にすべて通過したため、早朝7時過ぎにヒドゥン・バレー・サーキットに入り、オーストラリア入りして2度目となる公道走行テストに向けてマシンの整備を進めました。また同時にドライバー陣のマシンの乗降時の動作も念入りに確認。さらに、2年後のBWSC出場を目指す和歌山大学協働教育センター・クリエのソーラーカープロジェクトのメンバーがピットを訪問し、学生リーダーの武藤創さん(工学部動力機械工学科4年次生)と佐川耕平総監督(工学部電気電子工学科助教)が対応。本戦出場に向けた準備やオーストラリア入りした後に必要な情報、観戦の方法などを丁寧に解説すると熱心にメモを取る姿が見られました。

午後からは、ダーウィン郊外の指定コースへと移動。手際よく走行に向けた準備を終えると、長年チームでエースドライバーを務めてきた佐川総監督がステアリングを握り、マシンの挙動などを確認しながら慎重にドライブしました。続いて、2年前の前大会にも東海大チームの一員としてドライバーを務めた特別アドバイザーのシッド・ビッカナーバーさん(NASA ジェット推進研究所)に交代。学生時代にアメリカ・プリンピシア大学のソーラーカーチームでドライバーを務めた後に世界各国のチームで助っ人の役目を果たしてきたシッドさんは、「東海大チームは毎年素晴らしいマシンを製作しているが、ドライブするたびに進化を感じています。2019年型Tokai Challengerは高速走行時の安定性が素晴らしく、優勝を狙える仕上がりになっていると感じています」と手応えを語りました。さらに学生ドライバーの小野田樹晃さん(工学部動力機械工学科3年次生)にスイッチし、走行を重ねる中で、大会用セッティングのモーターチェックやサポートカーを含めた大会本番時の動き方の確認、走行時のデータ採取などに入念に取り組みました。

終了後にピットへと戻ったメンバーたちは、レース本番に向けた準備を進めるとともに、
大会メーンスポンサーのブリヂストンが開いた懇親会にも参加。世界各国から集った学生たちと交流しながら本番に向けた英気を養いました。前大会に続いて参加しているメンバーの山崎翔太さん(工学部電気電子工学科4年次生)は、「ソーラーカーレースを志す学生が世界にこんなにもたくさんいると再確認できてうれしい。レースはまだ始まっておらず山場はこれからですが、切磋琢磨しながらゴールのアデレードを目指したい」と意気込んでいました。