「社会的課題の理解と探求A」を履修する学生たちが付属甲府高校1年生に向けた講演会を開催しました

スチューデントアチーブメントセンターが開講する科目、「社会的課題の理解と探求A」(旧「パブリック・ワークA」)を履修する学生たちが、7月12日に付属甲府高校の1年生を対象にしたオンライン講演会を開催しました。本授業は、相手に伝わりやすいプレゼンテーションの方法や準備の仕方などを実践的なプログラムの中で身につけてもらおうと開講しています。本センターの青木孝子講師(政治経済学部)とともに、陸上競技部駅伝チームの両角速駅伝監督(スポーツプロモーションセンター教授)が授業を担当していることから、同チームの選手たちも数多く受講しており、講演会では2018年度の東京箱根間往復大学駅伝競走で本学初の総合優勝に貢献した郡司陽大さん(体育学部2019年度卒)もゲスト講師として参加しました。

当日は湘南校舎と甲府高をオンラインでつなぎ、受講学生8名が生徒約260名に向けて、「高校生活を送る上で大切なこと」や「大学生活の魅力」をテーマに講演。「自分の学びたいことややりたいことを決めるために、さまざまなことにチャレンジしてください」「大学では自由な時間が増えますが、自分自身で考えて行動をする場面も増えます。ぜひ高校時代から将来について考え、自分が行きたい学部や入りたい部活などを決めてください」とメッセージを送りました。続いて登壇した郡司さんは、自身の大学生活について、「高校時代まではチームでもトップクラスの成績を残せていましたが、大学では同級生に力のある選手が多く、自信を失っていた時期もありました。それでも、仲間たちに励まされ、勇気をもらいながら努力を続けたことで、箱根駅伝では総合優勝のゴールテープを切ることができました」と振り返りました。また、生徒たちに向けて「私の座右の銘は“大変”です。この言葉を聞くと、ネガティブな感情を抱く人が多いと思いますが、大変なときは文字通り、大きく変わるチャンスでもあります。高校、大学生活の中では大きな壁や困難と向き合わなければならないときがありますが、そのときはぜひ『自分が成長するきっかけ』と捉えて、努力を続けてください」とメッセージを送りました。

続いて両角駅伝監督が、東海大学の特徴的な教育活動や一環教育のメリットなどを紹介。さらに、「駅伝では選手だけではなく、大会運営の補助員や応援してくださる人々の存在が重要」と語り、「皆さんも学生時代にさまざまな経験を積んで、自分の長所を生かせる場所を見つけてください」と話しました。

本授業を受講する瀬川楽さん(文化社会学部4年次生)と田中美由紀さん(法学部3年次生)は、「自分の経験を人に伝えるのは簡単ではありませんが、準備期間を含めてとてもよい経験ができました」と口をそろえ、駅伝チームの主力選手として活躍する神薗竜馬選手(健康学部3年次生)は、「甲府高には、さまざまな競技で活躍する選手がいるので、今回の講演会が少しでも参考になればうれしい」と話していました。