SACセミナー「TOKYO FM『SDGs学部ミライコード』公開収録」を開催しました

東海大学では1月31日に湘南校舎2号館大ホールで、スチューデントアチーブメントセンター(SAC)セミナー「TOKYO FM『SDGs学部ミライコード』公開収録」を開催しました。同番組は、本学電子情報学部(現・情報理工学部)の卒業生で、タレントや俳優、コメンテーターとして活動するサヘル・ローズさんがパーソナリティーを務めています。「今までの古いコード(規則)をチェックし、未来に向かう新しいコードに書き換えていく」をテーマに、毎回本学の教員らがゲストとして出演。サヘルさんとのトークを通して、SDGsや多様性について議論を深めています。

当日は、本センターのチャレンジプロジェクトのメンバーら学生が多数聴講。3部制で行われ、1部ではお笑い芸人として活躍しながら、ゴミ清掃員としても働き、現在は「ごみ研究家」としても活動するマシンガンズの滝沢秀一さんがゲストとして登壇しました。サヘルさんが「清掃員になろうと思ったきっかけは?」と問いかけると、滝沢さんは、「芸人の仕事が減ったときに、アルバイトとして始めました。それから11年間続けていますが、まだまだ使えるものや食べられるものが捨てられていることに日々驚いています」と回答。「さまざまな商品が安く買えるようになり、日本人はものへの愛着を失ったように感じています。“また買えばいい”“新しいものにしよう”とすぐにごみとして捨ててしまう。日本のごみ処理能力から分析すると、22.5年後にはごみが捨てられなくなってしまうという意見もあります。一人が努力して100歩進めるよりも、100人が一歩を進める方が、簡単。持続可能な社会をつくり上げるためにも、今できることから生活を見直してみましょう」と語りました。

「多様性って一体何?」をテーマにした第2部では、タレントのryuchellさんが登壇。ryuchellさんは、「私自身、子どものときから自分のセクシャリティーについて悩むことはありましたが、学校の先生は私を否定せず、個性を認めてくれました。“ほかの子と違う”ではなく、“りゅうちゃんだから”と認めてくれたんです。大人から認めてもらえる経験は、本当に自信になって、今の自分を貫く勇気にもつながっています。だからこそ、これまでの人生に後悔は一つもありませんし、どんなときでも自分を否定する必要はないと考えています。ときに自分を甘やかしてあげることも大切で、常に変化する自分や他者を認めてあげてください」と話しました。その言葉を受けたサヘルさんは、「学生の皆さんやリスナーの中にも、周囲との違いに悩んだ経験がある人もいるはず。完璧な人はいないですし、自分自身を大切にしながら自信を持って人生を歩んでほしい」とメッセージを送りました。

第3部のトークセッションでは、サヘルさんと滝沢さん、ryuchellさんが事前に学生から寄せられた質問に回答。「自分の個性を貫くためにはどうすればよいですか?」という質問について、ryuchellさんは、「個性と一言でくくっても、考えや特徴は人それぞれ。自分がどのような個性を持っているのかを知ることが第一歩になります。自分を知り、自分に正直になることで自信も深まると思います」と回答。滝沢さんは、「自分のやりたいと感じたものをやり抜くことが大切。私も、仕事を続けているうちに“日本一のごみ清掃員になろう”と考えるようになって、必死になって働きました。そうすると周囲からは、いい意味で“個性的”と言われるようにもなったし、この仕事についてポジティブに考えるようになりました」と話しました。そのほかにも、「地域によって異なるごみの分別方法違いとSDGsのかかわりを教えてください」「若者が特に知っておいたほうがよいSDGsの項目は?」といった質問に3人が丁寧に答えていました。

なお、公開収録の内容は2月12日と19日に放送されました。放送回は以下から聴取可能です。

SDGs学部 ミライコード(リンク)