石垣市主催「尖閣諸島開拓の日 130周年記念講演会」で山田吉彦教授が海洋調査の成果を基に講演をされました

2025年1月13日、石垣市主催による「尖閣諸島開拓の日130周年記念講演会」が石垣市民会館大ホールで開催され、本学から、海洋学部・沖縄地域研究センターの山田吉彦教授が登壇し講演をされました。

山田教授により、これまで実施された尖閣諸島周辺海域における海洋調査と魚釣島の自然環境調査の報告では、具体的に「魚釣島では、ヤギの食害による緑地の減少がみられ、島の保水能力が低下していること」「魚釣島の海岸には、外国由来の海洋ゴミの漂着が見られ、管理がなされていないこと」「アカマチを始めとする水産上有用魚種が生息する豊かな漁場が島周辺にあること」などについて画像や映像を用いて分かりやすい紹介がなされました。この後、当該調査に続く次のステップは、島に生息する希少生物を含む生態系の現状を知る為の上陸調査であることを強調し述べられ、来場者からはうなずく反応がみられたことから、関心の深まりを感じ取ることができました。

尖閣諸島は石垣市の行政区域にあたり、日本固有の領土です。尖閣諸島を守るためには、この海域で活動をされる漁業者の生活と島嶼の自然環境を守ることであり、その行動を起こし経済効果を生み出していくことが今後の取組として重要であることを提言されました。