
中村研究室の西表班のせいごとなぎです。僕たちの卒業研究が西表島で始まりました。僕たちは、東海大学沖縄地域研究センターを拠点に、西表島の網取湾でサンゴの調査を行っていきます。
海洋学部のある静岡からセンターまでは、電車や飛行機、船を乗り継いでいく、結構な長旅です。静岡を出発し、羽田空港から飛行機で3時間ほどで石垣島に着きます。そこから更に1時間ほど高速船に揺られ、西表島の上原港に到着します。港から車で10分ほどのところに、センターはありました。センターの正面玄関の扉を開けると、大きい玄関から続く広いワークスペースがありました。室内はきれいに整頓されていました。センターにはキャンプができそうな広い裏庭があり、センターの裏を流れる浦内川のマングローブ林に繋がっています。いつでも西表島の自然が楽しめる敷地になっているので、生物好きにはたまらない施設だなと思いました。

来島して2ヶ月程経ち、網取湾での調査は今のところ、順調に進んでいます。5月の調査では、ダイビングによるサンゴの産卵観察を行いました。サンゴの産卵を実際に見るのは初めてで、水中に雪が舞っているような光景が広がっていました。この時、サンゴの産卵時間を記録していたのですが、サンゴの産卵を見られたことに興奮してしまい、ボンベの空気の消費が早くなってしまいました。この産卵観察での経験は、とても貴重なものとなりました!
この他にも様々な体験をしています。例えば、サンゴの調査の他にセンターで実施されている調査研究のお手伝いで、西表島の山や川の険しい道を歩き、滝や洞窟、山の生き物等を観察しました。また、センター裏の浦内川などでサップを楽しむこともあります。特にサップで見た夕日が綺麗で心が安らぎました。島で実施される様々なイベントにも参加しています。西表島の行事で、毎年4月に行われる船浮音祭りでは、会場の設営・撤去をお手伝いしました。そこで、食べた猪そば・汁は肉が柔らかくなるまで煮込まれていて、とてもおいしかったです。お祭り後にはお祭りに関わった人達と広場でちょっとした宴会を行い、楽しい時間を過ごしました。
このように調査研究に加えて、様々な体験をしているからか、一日があっという間に過ぎ去ってしまう感覚です。つまり、センターでの生活は充実感に溢れています。今後もサンゴの調査を頑張り、西表島での生活を楽しみ、日々精進していきたいと思います!




