理系教育センターの岡田工教授とToCoチャレ「サイエンスコミュニケーター」が、11月15日に湘南キャンパスで開かれた平塚市民・大学交流委員会(文化・生涯学習推進部会)事業「子ども大学ひらつか(奏アカデミー東海大学)」で講義を担当しました。平塚市が主催するこの講座は、本学の教員と学生が地域の小学生に科学の面白さを伝え、知的好奇心や感性を育てようと2011年から毎年開いているものです。今回は、平塚市在住の小学4年から6年生まで約80名が参加し、午前午後の2回にわたって同様のプログラムを実施しました。

サイエンスコミュニケーターのアドバイザーも務める岡田教授は、「空気と水によるふしぎ大実験」と題して講義。子どもたちは、ペットボトルとアルコール、水、炭酸キャップを使って雲ができる仕組みや過程を体験したほか、水を入れたペットボトルに力を加えて水中の物体を動かす「浮沈子」の作成に挑戦しました。サイエンスコミュニケーターは2つの実験を披露。食器用洗剤を混ぜたシャボン液とストローを使って、水の中で色とりどりのシャボン玉を作る「水中シャボン玉」や、着色料に使われるインジゴカルミンや、ガラスの原料である炭酸ナトリウムなどを混ぜた液体を振ることで、黄色や赤などさまざまな色に変化する「シャカシャカカメレオン水」を紹介しました。参加した子どもたちは、「学校の授業ではやらない実験ばかりで楽しかった」「大学生が実験の途中で出してくれた解説クイズが面白かった」と笑顔を見せました。
サイエンスコミュニケーターのプロジェクトリーダー・井上咲笑さん(工学部2年次生)は、「子どもたちがシャボン玉を作るコツを自主的に考え、楽しんで実験に取り組んでくれている様子が見られました。“子どもたちに科学の楽しさを伝えたい”という思いは、我々のプロジェクトの活動目的でもあるのでとてもやりがいを感じました」と話していました。


