情報メディア学科と芸術学科の学生グループが「国際科学映像祭」で学生奨励賞を受賞しました

情報理工学部情報メディア学科と教養学部芸術学科の学生有志が、10月28日に東京都・ギャラクシティまるちたいけんドームで開催された「国際科学映像祭『第14回ドームフェスタ』」のショートフィルムコンテストに参加。太田開士さん(情報メディア学科3年次生)ら6名のグループが、「学生によるフルドームショートフィルム作品」の奨励賞を受賞しました。本イベントは、プラネタリウムのドーム状スクリーンを用いて、世界各国から集まったショートフィルム作品の上映やコンテストなどが行われるものです。今回は、情報メディア学科の茂木龍太講師と芸術学科の熊谷慶助教が2022年度に立ち上げた「全天周(360度)映像制作プロジェクト」の5チームが参加しました。

38作品中4作品が選出された奨励賞には、太田開士さん、畔原唯一さん(情報メディア学科3年次生)、小林咲来さん(同)、寺﨑心海さん(同1年次生)、紀陸まりあさん(芸術学科1年次生)と太田友唯さん(同)のグループによる作品『闇夜の誘惑者』が入選しました。同作品は、罪を犯した受刑者と記者が刑務所の面会室で対面する様子を360度カメラで撮影。受刑者が言葉巧みに記者や見張りの警官を騙し、脱獄を繰り返すストーリーです。作品のテーマを立案した太田開士さんは、「面会室のアクリル板が設置されている場所にカメラを設置し、視聴者が場面ごとに好きなところを見て楽しんでもらえる構成になっています。グループで一つのことを成し遂げ、作品を評価していただけたことはとてもうれしい」と話しました。編集作業を担当した小林さんは、「受刑者と記者の会話の面白さが作品の魅力。編集作業も楽しんで取り組みました」と振り返ります。芸術学科の2名は絵コンテを担当。太田友唯さんは、「絵コンテを作成するのは初めてでしたし、360度の映像をイメージするのは難しかったけれど、完成した映像を見て“こんな風になるんだ”という驚きと達成感を感じました」と話していました。

熊谷助教は、「本プロジェクトは今年で4年目を迎えますが、毎年コンテストで成果を残せていることはとてもうれしい。他大学の作品は180度のドームスクリーンを前提とした映像が基本である一方で、私たちの作品は360度の全天周映像である特異性も審査に影響していると思います」と語ります。茂木講師は、「全天周映像の作品を応募できるコンテストは数が限られており、プラネタリウムが会場となる本コンテストは私たちの作品にマッチしていました。その中でも、登場人物の掛け合いでストーリーが展開していく本作品はドーム状のスクリーンで見やすく、観客や審査員の方々に楽しんでもらえたと感じています」と話していました。