文明研究所がシンポジウム「コレクションの魅力~いまふたたびコレクションに触れる」を開催しました

文明研究所が12月13日に湘南キャンパスで、シンポジウム「コレクションの魅力~いまふたたびコレクションに触れる」(共催:資格教育センター、松前記念館)を開催しました。東海大学がアンデスやエジプト中近東に関するコレクションを所蔵していることを踏まえつつ、大学や博物館の収蔵品(コレクション)が持つ魅力に迫るとともに、保存や活用のあり方を議論することを目的に企画したもので、学生や市民ら約100名が参加しました。

第1部では最初に、岡山県備前市のBIZEN中南米美術館の森下矢須之館長が登壇。同館が力を入れている収蔵品の魅力を来場者に伝える「館長によるサービスガイド」や、多くの収蔵品をまとめて展示する「コンビニ型展示」について説明するとともに、地域と連携したオリジナルのゆるキャラやグッズ開発などの事例を紹介しました。続いて、本学のアンデスコレクションとエジプト中近東コレクションの概要と教育・研究への活用実績について、吉田晃章教授(文学部文明学科)と山花京子教授(文化社会学部アジア学科)がそれぞれ紹介。また、国立民族学博物館の広瀬浩二郎教授が、今後の大学博物館の役割や大学教育のあり方について講演しました。

第2部のシンポジウムではまず、松前記念館の田中実紀学芸員が大学コレクションを活用した展示や、アンデスコレクションに収蔵されている「笛吹ボトル」の研究成果を生かした特別支援学校の生徒を対象としたワークショップなどを紹介。第1部の登壇者と松前記念館の水島久光館長を交えて、大学がコレクションを保有するメリットや、博物館活動に関する効果的な情報発信、実物資料の教育への活用策と可能性などについて議論が行われました。

参加者からは、「博物館や大学のコレクションに関する多角的な議論を通じて、多くの発見があり、有意義な時間になりました」「収蔵品に日々向き合い、熱意をもって活動している登壇者のお話がとても新鮮でした。実物に触れる重要性今後の活用に向けた可能性を感じることができました」といった声が聞かれました。

企画運営を担当した田中学芸員は、「まずは東海大学にさまざまなコレクションがあることや、松前記念館の活動をより多くの人たちに知ってもらうことが大切だと考えています。今回の議論を踏まえ、今後も積極的に情報を発信していきたい」と話していました。