大学認証評価をテーマに「第2回FD・SD研修会」を開催しました

東海大学では3月1日にオンラインで、2022年度第2回「FD・SD研修会」を開催しました。本学は学校教育法に基づき、24年度に大学基準協会による認証評価を受審します。認証評価は、すべての大学や短期大学、高等専門学校が教育研究水準の向上に向けて、組織運営や施設設備の総合的な状況などについて文部科学省から認証を受けた評価機関による評価を受ける制度で、7年以内ごとに1度の受審が義務付けられています。昨年11月の第1回研修会では、大学評価や認証評価の基準について正しい理解を深めるために、公益財団法人大学基準協会事務局長の工藤潤氏を講師に招いた講演会を開催しました。今回は、本学における内部質保証に向けた取り組みを共有しようと、本学内部質保証推進委員会の内田匡輔委員長(体育学部教授)が講演。その後、工学部の秋山泰伸学部長補佐と児童教育学部の山本康治学部長が、両学部で展開している教育の質向上を目指した事例を紹介しました。

開会にあたり梶井龍太郎副学長が本研修会の趣旨を説明。続いて、内田委員長が「なぜ内部質保証が必要なのか」「東海大学の取り組み」「質向上に向けた今後の展望」の3つのテーマで講演し、「教育の質を保証するためには、学生の学びと成長を促し、その成果を証明していくプロセスが必要になります。そのためには、大学全体はもちろん、学部・センター、そして個々の教員の努力が不可欠。本学では、前回2017年度に認証評価を受けて以降、独自の『教育の内部質保証マニュアル』に沿って、さまざまな改革を続けています。これらの取り組みは認証評価を受けるためではなく、学生のさらなる成長や社会貢献を目指したものでありこの方針は変えてはなりません。今後は社会の変化に沿って、マニュアルを改訂するだけでなく、自分たちで宣言したディプロマポリシーが達成できているのかをしっかりと検証し、その成果を広く公表することが必要だと考えています」と話しました。

工学部の秋山学部長補佐と児童教育学部の山本学部長は、授業計画書(シラバス)の作り方や学修成果評価方法など両学部の取り組みを紹介。パネルディスカッションでは、川上哲太朗学長補佐(教育評価担当)が司会を務め、登壇者3人が聴講した教職員からの質問に答えながら議論を深めました。閉会のあいさつに立った川上学長補佐は、「教育の質改善には地道な取り組みの積み重ねが必要です。後退することなく、一歩ずつ着実に前に進み続けていきましょう」と呼びかけました。