「2021年度東海大学海洋学部高大連携特別プログラム」を実施しました

海洋学部では9月18日、19日に、オンラインで「2021年度東海大学海洋学部高大連携特別プログラム」を実施しました。このプログラムは、全国の水産・海洋系高校との「教育交流協定」に基づき、海洋に関する基礎知識や最新の研究成果を紹介することで、海洋に対する認識や問題意識を養うことを目的に2006年度から実施しています。昨年度は新型コロナウイルスの影響で中止を余儀なくされましたが、今年度は清水キャンパスを拠点にすべての講義をオンラインで配信。教育交流協定を締結している静岡県立焼津水産高校や東京都立大島海洋国際高校をはじめ、6校から34名の生徒が参加しました。 

はじめに、本学部の齋藤寛学部長が学部・学科のカリキュラムを紹介。「東海大学は日本で唯一、海について総合的に学べる海洋学部であり、さまざまな実験や研究を行っています。海洋と聞くと理系科目というイメージを持たれますが、2022年度からは『海洋社会科学』という文系視点や地域を学ぶ『駿河湾学』からのアプローチも展開します。今回のプログラムでは、海洋学部の学び『海と環境』の魅力を感じてみてください。皆さんが本学部に興味を持ち、入学を希望されることに期待しています」とあいさつしました。 

その後、期間中は海洋学部の各教員が「駿河湾の底生生物」「空-水面-水中のドローン研究」、「地域の水産資源を活用した新たな食品開発への挑戦」など、海洋に関するさまざまなテーマで講義を行いました。水産学科の秋山信彦教授は「海洋生物資源の特徴とその利用」をテーマに、「漁獲と養殖などさまざまな方法を組み合わせることで水産資源が枯渇しないように工夫しています。この仕組みがうまく使われているため、私たちの食卓には食べ物が安定して供給されています」と話し、生徒たちは熱心にメモを取りながら聞いていました。 

参加した生徒たちからは、「ドローンを使った研究など興味深い授業をされていることを知ることができました」「生物を知る上で棲んでいる環境を知ることは大切であること、海底の泥や砂などの一見関係性が無さそうなものから分かることがたくさんあると知り、あらためて海洋学の可能性を感じました」といった声が聞かれました。