第79回建学記念式典を挙行しました

学校法人東海大学の第79回建学記念式典を、建学記念日にあたる11月1日に代々木キャンパス4号館で挙行しました。今回の式典は新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から規模を縮小し、会場には松前達郎総長、松前義昭理事長をはじめとする学校法人東海大学の役員や一部の教職員のみが出席しました。式典の様子は、同日午後4時30分から14日までオンラインで教職員等に対し限定配信されています。

開式にあたって松前義昭理事長が、学園関係者への謝辞とともに日々新型コロナと闘う学園の医療従事者やさまざまな対応にあたる教職員に感謝の言葉を述べるとともに、創立者・松前重義の生涯をはじめ、東海大学の源流となった望星学塾と建学の歴史を振り返りました。そのうえで、「学園では2017年の建学75周年の際に、2042年に迎える100周年に向けた総合戦略として『学園マスタープラン』を策定し、メッセージとして『Think Ahead, Act for Humanity~先駆けであること~』を掲げました。この機会に今一度その考えを確認してもらいたいと思います」と呼びかけました。さらに、「75周年から4年が経過し、100周年に向けて5カ年区切りで5期あるうちの最初の第1段階が終了しようとしています。来年度に向けて第2期の準備を着々と始めています。引き続き、学園の資源を最大限に生かしてその使命を果たすために、創立者の情熱と理想を胸に、マスタープランを羅針盤として、皆さんとともに着実な活動を展開し、検証、フィードバックを続けてまいります」と力強く語りました。

式中では、教職員の永年勤続者表彰も実施し、勤続30年72名、勤続20年80名、合計152名を代表して、勤続30年の大山龍一郎東海大学工学部学部長と勤続20年の中嶋卓雄東海大学学長補佐が出席し、中嶋学長補佐が松前理事長から表彰状を授与され、大山学部長が代表謝辞を述べました。また、祝電の披露に続いて、学生を代表して湘南キャンパスで開催中の第67回建学祭実行委員会の委員長を務める佐藤純平さん(情報理工学部4年次生)によるビデオメッセージも上映。「昨年度は新型コロナの影響で建学祭は中止という残念な結果となりました。今年度は、オンラインとはなりましたが、開催が実現したのは学園関係者、保護者、学生、近隣住民の皆さまのご理解があってのことと思います。今回のテーマである『RESTART』には、失った日常を取り戻すという思いを込めました。建学祭は多くの人と人がかかわり合ってつくり上げていくものです。建学祭を仲間と助け合いながら、つながりや絆を大切にしてリスタートしていく機会にしてもらいたいと考えています」と述べました。

閉式の辞には髙野二郎副総長が登壇し、「このコロナ禍において、依然として感染収束の見通しはたたず、世界は温暖化が深刻な状況を迎えています。この中で、教育・研究に対する期待はますます大きくなっています。学園は建学の精神を堅持し、社会に貢献できる存在でなくてはなりません。そのためにも、皆さまのいっそうのご努力をお願い申し上げます」と語りました。