広報メディア学科の学生グループが第17回神奈川産学チャレンジプログラムで最優秀賞を受賞しました

文化社会学部広報メディア学科の小泉眞人教授の研究室に所属する学生チームが、課題解決型研究コンペ「神奈川産学チャレンジプログラム」で最優秀賞を受賞。昨年12月15日に横浜市・パシフィコ横浜会議センターで開かれた表彰式に出席しました。同プログラムは、参加企業が経営課題の中から実践的な研究テーマを提示し、学生チームが約半年をかけて解決に向けて取り組んだ成果を論文にまとめるとともに、企業の担当者にプレゼンテーションするものです。昨年度は新型コロナウイルス感染症の影響で中止となりましたが、今年度は19大学から157チームが参加し、最優秀賞23件、優秀賞42件が選出。本学から参加した学生チームは最優秀賞2件、優秀賞4件が受賞する中、小泉ゼミからは最優秀賞に2チーム、優秀賞に2チームが選ばれました。小泉ゼミでは毎年度このコンペティションでの受賞を目指しており、学生たちはフィールドワークや話し合いなど約半年間の準備を重ねてきてきました。

最優秀賞を受賞した俣野百合子さん(3年次生)、黒尾みさきさん(4年次生)、北井萌々香さん(同)、立石一登さん(3年次生)のチームは、株式会社京急システムによる課題「品川駅周辺再開発を活かした新たなITサービスの提案」に挑戦。ビジネスの街として知られる品川を対象に、羽田空港が近いことからあえてサラリーマンではなく外国人向けのアプリケーションサービスを提案しました。黒尾さんは、「私たち4年次生も初めての参加だったので、どの選択肢が正解なのか不安もありましたが、長期間取り組んできた成果に最優秀賞をもらえて安心しました。ゼミでの2年間の学びの集大成を形として残すことができてうれしい」と話しました。また、同じく最優秀賞を受賞した宮﨑真優さん(3年次生)野入瑞葉さん(4年次生)、魚地優輝さん(同)、楮畑愛実さん(3年次生)のチームは、京浜急行電鉄株式会社による課題「ウィズコロナ・アフターコロナにおける三浦半島エリアへの旅客誘致策~企画きっぷ等を活用した新しい三浦半島の過ごし方の提案~」に取り組みました。フィールドワークを通して、観光地域に大きな偏りがあることに気付き、既存の空き家リノベーションやサウナ施設の新規開設、サブスクリプションサービスの導入などを企画しました。野入さんは、「フィールドワークによる現地調査も重ねて準備をしてきました。メンバーと切磋琢磨する中でチームワークの重要性について再認識できました」と振り返りました。

また、小泉ゼミからは、湘南ステーションビル株式会社による課題「環境変化に対応した豊かな暮らしを創造する新しいビジネスの提案」に取り組み、子どもは成長が早いため服がサイズアウトしてしまう子どもを持つ親の悩みに注目し、古着のアップサイクル事業など茅ヶ崎市の地域性を生かした提案をした小南杏さん(3年次生)、大塚泰成さん(4年次生)、柳原怜奈さん(同)、山田成美さん(3年次生)のチームと、川崎信用金庫による課題「『地域のベストサポーター』を目指す川崎信用金庫が SDGs の観点からできること」に挑戦し、市内の公園でフリーマーケット開催し、職員が住民からの相談会を実施するなど川崎市内の問題解決と他の信用金庫との差別化を提案した東莉央さん(3年次生)、渋谷海斗さん(4年次生)、今井祐里さん(同)、北郷 楓果さん(3年次生)の2チームが優秀賞を受賞しました。

指導にあたった小泉教授は、「昨年度は開催中止となり、3、4年次生ともに初参加となり、ノウハウもない1からのスタートだったため、不安も多々ありましたが、そのことが逆に本人たちのやる気に繋がり、初めて全チーム入賞することができました。学生同士で積極的にコミュニケーションを取り合い、調査や話し合いを何度も重ねて、チーム全員が同じ目標に向かって切磋琢磨していたことが好成績につながったと思います」と語りました。