湘南キャンパスにおける授業のストライキ通告について

東海大学教職員組合(執行委員長・佐々木信吾氏)に加盟をしております本学非常勤教員が担当する2つの授業において、ストライキを実施する旨、大学に通告が届いております。本学では同組合との団体交渉その他の方法で誠意をもって協議を続けて参りましたが、同組合が「大学は交渉内容に応じる姿勢を見せない」といった一方的な主張のもと、ストライキの決行を予告しております。

今回、同組合からは職員・専任教員・非常勤教員の賃金ベースアップや湘南キャンパスの中央図書館の再開といった事項を要求されています。本年11月の団体交渉において、本学は適正な大学運営と財務処理報告をしており、過年度において一時的に本学の収支状況が上振れたのは「新型コロナウイルス感染症患者等入院受入医療機関緊急支援事業補助金」による国庫補助金収入の増額といった事情を背景とする一過性のものであるので、少子化や社会情勢を踏まえた大学運営にあたっては、財源をどのように分配すべきか慎重に考慮しなければならないことについて理解を求めました。そして、昨今の少子化や社会情勢を踏まえても、全非常勤教員、専任教職員の大幅なベースアップという同組合の要求は、授業料の値上げに直結するものであることをご説明しております。

今回、同組合に所属する2名の非常勤教員がストライキを実行することは、学生の教育に大きな影響がある一方で、適法にストライキが行われる限り受入れなければならないと考えています。学生、保護者の皆さまには大変ご迷惑をおかけ致しますが、本学は適切に対処して参る所存ですので、何卒ご理解いただけますようお願い致します。

同組合からの通告によれば、12月6日(水)湘南キャンパス の「物理学実験Ⅱ」、「文章と表現」の授業において、授業時間帯終了時刻ないし開始時刻(15分)が休講となる予定です。ストライキが実施された場合、今後、当該科目の履修学生には不利益が生じないよう、補講等によって適切に対応してまいります。該当授業の受講者(計54名)をはじめ、関係の皆さま方に多大なご迷惑をおかけしますことを深くお詫び申し上げます。なお、該当授業の受講者(湘南キャンパスのみ)に対しては、学生ポータルサイトにて事前に連絡を済ませております。

東海大学