湘南キャンパスで活動する水泳部が12月2日に、「SWIM FESTIVAL2018 ~水で繋がる絆 共に築く希望の世界~」を開催しました。同部が2005年度から継続して実施しているチャリティーイベントで、今年度はパラリンピックを目指す浜本純矢選手(健康学部1年次生)が入部し、各大会で結果を残していることから、多くの人にパラ水泳の魅力を知らせるとともに年齢や障害の有無をこえて交流してもらおうと内容を考案しました。
当日は、近隣の水泳教室などに通う子どもたち43名が参加。開会式では鮫島悠輔主将(情報理工学部3年次生)が、「赤ちゃんからおじいちゃん、おばあちゃん、障害のある子どもたちなど誰でも一緒にできるのが水泳です。水泳をやったことのない子どもも含めて、みんなで楽しみ、新しい絆をつくる機会にしましょう」とあいさつし、浜本選手が出場した大会の動画も紹介しました。湘南キャンパスと伊勢原キャンパス水泳部の選手のほか、昨夏のデフリンピック競技大会で6個のメダルを獲得した茨隆太郎選手(大学院体育学研究科修了・SMBC日興証券)も指導役で参加。4チームに分かれて「水中大玉転がしリレー」や「水鉄砲的打ち勝負!」「水中ボッチャ」で得点を競いました。自由時間には水泳教室や滑り台などを楽しみ、最後に本イベントのために製作したスイミングキャップを参加者にプレゼント。午後には水泳大会のグッズや文房具、日用品などのチャリティー・オークションも実施しました。収益は、キャンパス内で部員が行った募金と合わせてスイミングキャップの制作費に当てるほか、今後、障害者支援学校などで水泳教室を実施する際に活用する予定です。
加藤健志ヘッドコーチ(スポーツ医科学研究所准教授)は、「障害の有無や貧富の差、性別などに捉われず、それぞれのいいところを生かす社会が求められているように感じています。このイベントがその一つのきっかけになれば」とコメント。春日井亮太監督(体育学部非常勤講師)は、「イベントの運営を知ることで、学生にとっていい経験になっていると思います。11月から地域の方々を対象にした水泳教室も始めましたが、このように地域に貢献していくことが大切だと考えています」と語りました。参加者は、「昨年初めて参加し、子どもが“すごく楽しかったから今年も行きたい”というので今回も参加しました。学生たちがとても面倒見がよく、子どもたちを楽しませてくれるのでありがたく感じています。今後もぜひ続けてほしい」と話していました。