学生が「京都観光ガイド・スペイン語版」を作成しました

学生が「京都観光ガイド・スペイン語版」を作成しました

外国語教育センターの開講するスペイン語の授業「プレゼンテーション上級1」と「同2」の履修学生が作成した「京都観光ガイド・スペイン語版」がこのほど完成し、京都駅前にある京都総合観光案内所で案内業務に活用していただけることになりました。この授業は、スペイン語の「話す、聞く、書く、読む」力を日常会話レベルにとどめず、プレゼンテーションやスピーチができるレベルに引き上げることを目指すものです。今回のガイド作成に携わった田中慶さん(文学部英語文化コミュニケーション学科4年次生)は、「授業を担当する田辺加恵講師から、”一大観光地である京都に、スペイン語版の観光案内がない”という話を聞いたことが製作のきっかけでした。私たち自身も何か形に残るものを作ってみたかったうえに、いい勉強にもなると思い、約1年かけて作りました」と振り返ります。

昨年度の春、秋学期に授業を履修していた7人の学生たちは、スペインからの留学生でティーチングアシスタントのミケル・ハネル・フェリサルトさんのサポートも得て製作しました。栗林遼さん(文学部ヨーロッパ文明学科4年次生)は、「まずはどこの観光地を紹介するかを話し合い、日本語で紹介文を作ってからスペイン語に訳していきました。京都は修学旅行で訪れたことはありますが、行ったことのある場所ばかりではなかったので、市販のガイドブックや各観光地の公式ホームページを参考にしました」と話します。金閣寺や銀閣寺、清水寺など12の施設については概要だけでなく、「歴史的な内容や、ヨーロッパのお城と日本のお城の違いなども盛り込みました。二条城の鴬張りなどは表現がすごく難しかった」と松村美希さん(文学部英語文化コミュニケーション学科4年次生)。そのほか、「市バス専用一日乗車券カード」や「京都三大祭り(葵祭、祇園祭、時代祭)」の紹介、あいさつなど簡単な日本語も掲載することを決め、授業時間だけでなくそれぞれ宿題として自宅に持ち帰って作業を進めました。パソコンでの編集作業も担当した上田紗代子さん(文学部文芸創作学科4年次生)は、「京都なので”和”のイメージを意識してイラストや色を決めました。出来上がったときは素直にうれしかった。観光に訪れた人の役に立てればうれしい」と話しました。指導にあたった田辺講師は、「スペイン語の知識はもちろん、日本の歴史についても改めて学ぶ機会になればと考えていました。学生たちが一生懸命調べ、工夫し、思いのこもったガイドになったと思います」と語っています。

学生が「京都観光ガイド・スペイン語版」を作成しました