国際原子力機関(IAEA)と原子力安全教育分野における実施協定を締結しました

東海大学は4月27日に、国際原子力機関(IAEA)との原子力安全教育分野における実施協定を締結しました。
オーストリア・ウィーンのIAEA本部で開かれた締結式では、ファン・カルロス・レンティホ原子力安全・セキュリティ局事務次長と山田清志学長との間で協定書が取り交わされました。レンティホ事務次長は、「IAEAと東海大学との協力関係は、将来の原子力専門家が実務を始める前に必要とされる堅実な原子力安全の知識の構築を可能にするものです。」と語りました。山田学長は「日本にとどまらず世界の原子力安全教育分野の向上、発展に貢献するため、この協定に基づく活動を推進していきます。」と抱負を述べました。

本学園の創立者松前重義博士は、1955年の原子力基本法の制定に尽力するとともに、1956年、我が国の大学のさきがけとして本学に我が国初の原子力専門課程「工学部応用理学科原子力工学専攻(現・原子力工学科)」を設置しました。以降60年にわたり3500名以上の原子力技術者の育成を担っています。

本学は、2013年から3年間、国の支援の下、IAEAの協力を得て「IAEA講師による原子力の国際安全基準研修コース」を開催し、その後も自主事業として本研修コースを継続してきました。今後は、本協定に基づき、さらに本コースを継続、発展させていくことにしています。また、本協定の締結により、IAEAと連携し、IAEAの安全基準を基礎とした世界の原子力安全工学教育のための教育素材の作成や、原子力安全分野における人材育成のための活動等を共同で取り組んでまいります。

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