サウジアラビア王国・エファト大学の学生を対象にしたインターンシッププログラムを実施しました

東海大学では6月4日から8月2日まで、サウジアラビア王国・エファト大学の学生を対象にしたインターンシッププログラムを実施しました。エファト大学は、サウジアラビア王国唯一の女性向け理工科大学で、昨年度から学生の相互派遣留学プログラムを実施するなど、連携を深めています。今回のインターンシッププログラムはその一環として実施したもので、工学部精密工学科・山本佳男教授(国際教育センター所長)の研究室と情報理工学部情報科学科・尾関智子教授の研究室で3名の学生を受け入れました。

山本教授の研究室では学生1名が、ヒトの指の動きを模したロボットの設計と製造を通して、ロボット開発の基礎を学ぶプログラムに取り組みました。アルゴリズムや3DCADを用いた設計の方法について講義を受けたのち、3Dプリンターを使って実際にロボットを製作し、試験するまでの過程を学びました。一方、尾関教授の研究室では2名が自然言語処理と機械学習を使って膨大な数のメールの中からスパムメールを抽出するアルゴリズムの製作に挑戦しました。関連する論文を読み、スパムメールと通常のメールが混ざっている既存のデータセットを活用して、キーワードからメールの分類を学習するアルゴリズムをプログラミングしました。さらに、実際に未分類のデータセットを用いて効果を実証するプロセスを経験しました。

8月2日にはファイナルプレゼンテーションと修了式を実施。山本教授から学生に修了証が渡されました。学生たちは、「異なる文化と言語圏で今まで学んだことのない専門分野を学ぶことに難しさを感じましたが、先生と研究室の学生たちがとても丁寧にサポートしてくれたためとても素晴らしい経験を積むことができました。ここで学んだことは、必ず将来に役立つと思います。このプログラムに参加するよう、ほかの学生にもぜひ勧めたい」「専門分野についてだけでなく、日本の文化や言語など多くのことを学ぶことができました。このプログラムを提供し、温かく指導してくれた東海大学の皆さんに心から感謝しています」と話していました。

山本教授は、「エファト大学は本学にとって重要なパートナーです。2010年ごろから交流をはじめ、2016年度は日本の女子学生の団体がエファト大学で学ぶ初の取り組みとして本学の学生8名の研修団を派遣し、今回エファト大からの受け入れプログラムもスタートさせることができました。今後は、教員の相互派遣などより幅広い分野にも交流を広げていきたい」と語っています。

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