「ウラジオストク航海」の出港式を挙行しました

東海大学の海洋調査研修船「望星丸」を利用して、北海道・留萌港からロシア・ウラジオストクに寄港し、静岡市・清水港まで向かう「平成30年度海外研修 ウラジオストク航海」の出港式を8月8日に、留萌産業会館で挙行しました。

「ウラジオストク航海」は、文部科学省の平成29年度大学教育再生戦略推進費「大学の世界展開力強化事業 ~ロシア、インド等との大学間交流形成支援~」に採択された本学の教育プログラム「ライフケア分野における日露ブリッジ人材育成 ―主に極東地域の経済発展を目的として―」の一環として実施するものです。このプログラムは、日露間の関係深化と経済発展に資する人材の育成を目指しており、「ウラジオストク航海」では、「望星丸」で留萌港からウラジオストク港、ウラジオストク港から清水港までを計8日間かけて航海。ウラジオストクの極東連邦大学を訪問します。日本からは、本学をはじめ北海道大学、新潟大学、近畿大学の学生(計64名)と、ウラジオストクから乗船するロシアの極東連邦大学、サハリン国立総合大学の学生(計39名)、教職員ら約120名が、日本語・ロシア語講座や各種ワークショップ、学生会議などに協働で臨み、船内での交流を深めます。

出港式には本学から山田清志学長、国際教育センターの山本佳男所長をはじめ、北海道留萌振興局の松浦豊局長、在札幌ロシア連邦総領事館のコレスニク・ロマン領事、留萌市の中西俊司市長、北海道大学国際連携機構の川野辺創副機構長、新潟大学の高橋秀樹副学長、近畿大学の藤原尚インターナショナルセンター担当副学長ら多数が来賓として出席。まず山田学長が主催者を代表してあいさつし、関係者への謝辞を述べるとともに「航海には多くの学生から応募がありましたが、その中から選ばれた学生とともにウラジオストクへと出港します。学生の皆さんには、気負うことなく、素晴らしい成果を残す航海にしてもらいたいと願っています。また、違う大学間で学生同士が知り合うことはあまりないことです。船内生活を経て友情が大きく広がることを期待しています」と語りました。続いて山本所長が研修団とプログラムの概要を紹介し、来賓から研修団に向けて激励の言葉が寄せられました。

学生代表のあいさつでは、大学院工学研究科2年次生の越智将太さんが登壇。「研修の実現にご尽力いただいた皆さまに、学生を代表してお礼申し上げます。私たち日本人学生がロシアのことを知るだけでなく、ロシア人学生にも日本の魅力を知ってもらうよう積極的にコミュニケーションを図ります。研修が実りあるものになるよう、学生一同協力して臨みます」と宣誓しました。さらに中西留萌市長から山田学長に花束が贈られ、新星マリン漁業協同組合の山田徹代表理事・組合長から支援品の目録が越智さんに手渡されました。

研修団はその後、留萌港北岸ふ頭へと移動。参加大学の関係者や留萌市関係者、留萌市の公認キャラクター「KAZUMOちゃん」も見送りに駆けつけ、色とりどりのテープで船と陸が結ばれると、留萌高等学校吹奏楽部の皆様が『風になりたい』の演奏で離岸する研修団と望星丸にエールを送りました。さらに、港内では新星マリン漁協の協力で、大漁旗を掲げた漁船4隻も随行して航海へと臨む一行を華やかに激励する中、望星丸は一路ウラジオストクへと舵をとりました。

■ウラジオストク航海 スケジュール
8月8日(水) 留萌港出港、洋上講座
8月9日(木) オリエンテーション、洋上講座
8月10日(金) ウラジオストク港入港、極東連邦大学訪問
8月11日(土) ワークショップ
8月12日(日) ウラジオストク港出港、洋上講座
8月13日(月) 学生フォーラム、ワークショップ、洋上講座
8月14日(火) 学生フォーラム、ワークショップ、研修修了証書授与式
8月15日(水) オリエンテーション、洋上観察、清水港帰港

航海の様子は特設サイトでご紹介しています。ぜひご覧ください。

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