「第37回留学生による日本語スピーチコンテスト」を開催しました

湘南キャンパスの松前記念館講堂で11月29日に、「第37回留学生による日本語スピーチコンテスト」(主催=国際教育センター)を開催しました。留学生に日本語学習の成果を発表してもらうため、毎年春学期と秋学期に実施しているものです。当日は、別科日本語研修課程の学生や学部留学生の中から審査で選ばれた9名がコンテストに臨みました。

開会にあたり、国際教育センターの山本佳男所長が登壇し、「言語を学ぶということは、その国の文化を学ぶということ。今回出場する学生の皆さんは、いかに日本語を流暢に話すかだけではなく、その過程で日本の文化も学んでいると思いますので、スピーチの内容にも注目したいと思います」とあいさつ。続いて梶井龍太郎副学長が、「日本語スピーチコンテストは、日本語の能力を高めることで日本になじんでもらい、コミュニケーションの輪を広げてほしいという思いから毎年このコンテストを開いています。力を抜いて、いいスピーチをしてくれることを期待しています」と期待を寄せました。

出場者は留学生や教職員ら約200名の前で、日本での体験や日ごろ考えていることなどをテーマに5分間でスピーチ。本学の教員と学生代表が「言語的表現」「非言語的表現」「内容」「構成」「全体の印象」の5項目について審査しました。最優秀賞の「東海大学学長賞」には、ルワンダ出身のンダイザイェ サミュエルさん(別科日本語研修課程2クラス)が選ばれました。今年7月の「2018年度春学期 留学生による日本語スピーチコンテスト」にも出場したサミュエルさんは、「入賞を逃した後に、それまで指導してくださった先生方が、“いいスピーチだったよ”“頑張ったね”と励ましてくれて、秋のスピーチコンテストに向けてまた頑張ろうと思うことができました。母国のルワンダでは、よほどのことがない限り人を褒めることはありません。島国の日本では、家族や友人同士が支え合いながら生きていることから、日本人は互いを気遣い思いやる気持ちが強いのだと思います。こうした日本人のいいところを自分も見習いたい」とスピーチ。念願の頂点に輝き、「緊張したけれど、自信を持って臨むことができました。春学期のコンテストでは入賞できなかったのでとてもうれしい」と振り返りました。なおサミュエルさんは、観客投票でも最多得票を獲得し「観客賞」も受賞しました。

【表彰結果】 ※敬称略
◇東海大学学長賞/観客賞 
「日本に来て、学んだこと」
ンダイザイェ サミュエル(ルワンダ・別科日本語研修課程2クラス)
◇国際教育センター所長賞
「日本の味を克服した食いしん坊」
キム ユンジ(韓国・別科日本語研修課程1クラス/漢陽大学)
◇東海大学新聞賞
「私の人生で最も貴重な者」
ドルディエフ ケマル(トルクメニスタン・工学部機械工学科1年次生)
◇平塚市国際交流協会理事長賞
「日本でびっくりしたことや感じたこと」
ウダワッタ カンカーナムラーゲー サンジャナ(スリランカ・別科日本語研修課程2クラス)
◇国際ソロプチミスト平塚賞
「日本の男女平等」
シャリヤル ホセイニ(イラン・工学部建築学科1年次生)
◇秦野市国際交流協会賞
「悪い歴史は何で教えないのか?」
チェ ジュンウォン(韓国・別科日本語研修課程1クラス/漢陽大学)
◇東海大学同窓会神奈川中央支部賞
「日本人が知るべき旭日旗の話」
チェ ピョンウ(韓国・別科日本語研修課程1クラス/漢陽大学)
◇努力賞(2名)
「小島秀夫とロシア」
エレメーワ ヴィクトリア(ロシア・別科日本語研修課程1クラス/極東連邦大学)
「日本人に対する意見」
サンウォラウッティクン スッパウィット(タイ・工学部電子工学科1年次生)

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