Global Citizenship Seminar「How Trump Became President」を開催しました

湘南キャンパスのインターナショナルカフェで5月23日に、アメリカ大統領選挙をテーマにGlobal Citizenship Seminar #22「How Trump Became President」を開催しました。この催しは、東海大学グローバル推進本部が主催し、キャンパスの国際化を進めるために、さまざまな分野の専門家や、目標に向かって挑戦を続ける学生や教員が、全編英語による講演を行うものです。今回は、マサチューセッツ大学ダートマス校政治学科主任教授のシャノン・ジェンキンス氏が、「How Trump Became President」のテーマで講演し、日本人学生や留学生、地域住民ら約100名が参加しました。

ジェンキンス氏は、2016年のアメリカ大統領選挙でドナルド・トランプ氏が当選した背景と要因について講演しました。最初に、大統領選挙の仕組みと特徴について、州ごとに選挙人の数が決まっており、最多得票を得た政党がその州全体の選挙人の人数をすべて獲得する勝者独占方式が取り入れられているほか、地方州での勝敗が全体に大きな影響を与える傾向にあると説明しました。そのうえで有権者の投票先を分析すると、地方の州に住む白人の多くがトランプ氏に投票した一方、民主党には若者やアジア系、ヒスパニック系アメリカ人などが投票していることがわかると解説。こうした人々は都会に集中している傾向があったとし、トランプ氏は「激戦州のうちウィスコンシン、ミシガン、ペンシルバニアの3州に特に力を入れて活動し、オバマ政権下で経済的な不安が増大したと考えた白人層の票を獲得したことで勝利できた」と説明しました。

講演後の質疑応答では学生たちが、大統領選挙におけるロシアの介入や2020年の選挙で予想される事態などについて活発に質問し、講師と熱心に意見を交換しました。学生たちは、「ニューヨークに留学したことがあるのですが、その時知り合った友人にはトランプ大統領支持者がおらず、なぜ勝てたのか不思議に思って参加しました。その疑問の一端を解決できる講演でした」「アメリカの政治制度を詳しく知らなかったので理解が難しい部分もありましたが、そういった分野についてしっかり学べたのがよかった」と話していました。

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