サモアの大学生を対象にした短期研修プログラムを実施しました

国際教育センターではサモア国立大学の学生を対象にした短期研修プログラムを、12月14日から20日まで湘南キャンパスや九州キャンパスで実施しました。本プログラムは、日本で展開されている防災・減災に関する研究に触れるとともに、日本文化を体験する機会として、科学技術振興機構の「さくらサイエンスプラン」の採択を受けて初めて実施したもので、今回は学生10名と引率教員1名が参加しました。

学生たちは湘南キャンパスで、防災・減災に関する研究について学ぶ講義を受講。内田理教授(情報理工学部情報科学科)と梶田佳孝教授(工学部土木工学科)、山本佳男教授(工学部精密工学科)から、ソーシャルメディアを用いた災害時向け情報共有システムに関する研究や都市構造の防災・減災、ロボット技術を用いた災害救助について学び、横浜市民防災センサーも視察しました。また、日本について学ぶプログラムとして、鷹取勇希助教(国際教育センター)とグラディシェヴァ・ヤロスラヴァ助教(同)による講義「Global Human Security」や学生有志による日本語の授業も受講しました。

17日には、チャレンジセンター・ユニークプロジェクトの「東海魅力宅配便」主催の歓迎会にも参加。昨年度に行われた第50回海外研修航海でサモア国立大を訪問した学生の手ほどきを受けて折り紙や習字を体験し、研修航海の記録映像を見ながら交流を深めました。また滞在中には、駐日サモア特命全権大使のファアラヴァアウ・ペリナ・ジャックリーン・シラ・ツアラウレレイ閣下も湘南キャンパスを訪れ、学生たちを激励しました。

19日と20日には、九州キャンパスに移動して荒木朋洋九州キャンパス長と岡本智伸農学部長による講義を受講。熊本地震発生時の大学の対応や同キャンパスで展開している教育・研究活動、自然災害のリスクを軽減するための方策などについて学びました。そのうえで、チャレンジセンター・ユニークプロジェクト「阿蘇復興の道」の案内で、熊本地震で大きな被害を受けた阿蘇実習フィールドを視察したほか、また熊本城も訪問して被災直後から現在までの復興の歩みに触れました。

学生たちは、「どの講義もわかりやすく、自然災害にかかわる技術や対処法などについて深く学ぶことができました」「こうした素晴らしい機会を設けてくれたことに感謝するとともに、より深く学ぶためにももう一度来日したい」「今回の経験を母国の友人や学生に伝え、このプログラムにより多くの学生が応募するよう後押ししたい」「このプログラムが今後も継続され、サモアの未来を担う世代が日本のような大国から知識を得る機会となることを願っています」と話していました。

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