学生が制作を担当した壁画とギャラリーが平塚駅に隣接する商業施設内に完成しました

学生が制作を担当した壁画とギャラリーが平塚駅に隣接する商業施設内に完成しました

教養学部芸術学科デザイン学課程の学生が制作した壁画と産学連携ギャラリー「TOKAI UNIVERSITY × LUSCA HIRATSUKA ART GALLERY」が、JR東海道線の平塚駅に隣接する商業施設「ラスカ平塚」(神奈川県平塚市)に完成しました。これは同施設を運営する湘南ステーションビル株式会社からの教育委託研究の一環で、同課程の池村明生教授の指導のもと、SOHUMプログラム「湘南ブランド創造プロジェクト 人間学2」※の授業を履修した4年次生11名が担当しました。4月12日には改装部分とギャラリーがオープンし、来館した人々の目を楽しませています。

同施設はアメニティー環境の向上を目指し、施設内のトイレにさまざまな趣向を凝らしていることで知られています。今回の取り組みは、横浜銀行寄りのC階段にある地下1階から6階までのトイレの全面改装に際し、ラスカ平塚の関係者が本学部の「湘南ブランド創造プロジェクト」の取り組みに関心を寄せていただいたことがきっかけです。各階ごとに異なったコンセプトが設定されており、学生たちは4.5階の壁画と、1.5階のトイレ内に新設したギャラリーに展示する18作品を担当しました。

学生たちはギャラリーの共通作品テーマを「ひらつかの海と光景」とし、昨年12月に平塚市内の海岸沿いでの撮影会を実施。撮影したモノクロ写真をベースに、コンピューターで画像処理をして色彩を変えるなど、それぞれの個性を生かした作品に仕上げました。一方の壁画制作では、フロアコンセプト”木漏れ日の小路”に沿って、4年次生の加藤美彩貴さんが営業部の佐藤美由紀さんらと打ち合わせを重ねながらデザイン案を完成。3月後半からは3チームに分かれて集中的に作業し、プロジェクター投影をして下図を制作し、オリジナルの水玉定規で幾何学模様を描くなど、細部にまでこだわりながら完成させました。

壁画は”Seaside life”を彷彿とさせる日常的な街中のシーンをイメージし、パステルカラーで人物や風景のシルエットを表現した高さ2.8m、横幅10mの大きなものです。また、ギャラリーはトイレの外壁をメーンに、共同スペースや個室にも作品を展示。モノトーンのシックなインテリアにマッチした、モダンでスタイリッシュな空間に仕上がりました。

佐藤さんは、「壁画もギャラリーもイメージにぴったりで期待以上の出来栄え。完成品を見たときは感激しました。制作してくださった皆さんに感謝しています」と感想を寄せています。また、壁画の原画を担当した加藤さんは「最初はラスカの方々が抱くイメージとデザインが合致せずに苦労しましたが、納得のいくものができて満足しています。これも仲間の協力があったからこそ。壁画やギャラリーを多くの人に見てもらいたい」と話しました。指導した池村教授は「学生たちは驚くほどの集中力と連携力を発揮しました。この経験で学んだことを自信に、広い視野で学んでいってほしい」と期待を寄せています。

※SOHUMプログラム「湘南ブランド創造プロジェクト」
教養学部の全学生を対象に行っている学術的実践プログラムの一環で、行政や企業などが展開する地域ブランドの創造活動にかかわり、マークティングや商品開発、ブランド戦略作りを推進しています。

学生が制作を担当した壁画とギャラリーが平塚駅に隣接する商業施設内に完成しました

学生が制作を担当した壁画とギャラリーが平塚駅に隣接する商業施設内に完成しました