作品展「ATOM+東海大学 産学連携作品展」を開催しました

教養学部芸術学科デザイン学課程とアトムリビンテック株式会社(本社:東京都台東区)の産学協同プロジェクト作品展「ATOM+東海大学 産学連携作品展」を、4月1日から17日までアトムCSタワー(東京都港区新橋)で開催しました。期間中は住宅メーカーや企業の担当者、一般の来場が多数ありました。

本プロジェクトは、本課程が住宅内装金物の企画・開発・販売を行うアトムリビンテックから研究委託を受け、2007年度から実習授業の一環として取り組んでいるものです。生活空間の多様な問題を学生ならではの柔軟な発想で考え、具体化する過程を通して、新たな価値観を創造することを目的としています。実習は本課程の戸谷毅史教授、森本忠夫准教授、中島邦夫非常勤講師、高井和夫非常勤講師の4名が担当。学生たちは企業の意見や社会的背景などを考慮しながら、約半年かけて自らのアイデアを具体化して提案するまでのプロセスを学習し、実社会におけるデザインを体験しました。

8回目となる今回は「Re:楽s」(リラックス)をテーマに、プロダクトデザインコースの1年次生から3年次生までの5名が8作品を発表しました。学生たちは身の回りのものを再設計して新しいデザインを考案し、普段の暮らしを楽しく快適にする作品を制作。飾り絵が洋服をかけるフックに変身する「Skyline Hook(スカイラインフック)」や、収納機能を備えた鏡「BOXED(ボクスド)」など個性的な作品が並びました。会場では学生たちが来場者に作品のコンセプトや使い方などを熱心に説明。また初の試みとして16日には、来場者がよいと評価したシールが多く貼られた作品を表彰しました。

学生たちは、「初めての参加だったので技術面での力不足を感じたこともありましたが、最後まであきらめずに作品を完成させることができ、大きな自信になりました」「テーマへのアプローチの方法についてさまざまな面を検証しながら絞っていくのが大変でした。来場者の方から多くのコメントをいただき、とても刺激を受けました。来年もぜひ挑戦したいと思っています」と口々に語りました。

アトムリビンテックの伊藤友悌開発部長は、「形になるのか心配した作品もありましたが、想像以上によい作品に仕上がりました。今後もこのプロジェクトが課題解決力を高める一助になればと思います。多くの学生さんの参加を期待しています」と話しました。戸谷教授は、「学生はより難しいテーマに挑戦する傾向にあります。学生も教員もともに学びながら完成を目指しました。このプロジェクトは社会を見据えて課題に挑戦できる貴重な体験の場です。できるだけ長く継続できればと願っています」と展望を語りました。

教hp報告「産学連携作品展」01.jpg

教hp報告「産学連携作品展」02.jpg

教hp報告「産学連携作品展」03.jpg

教hp報告「産学連携作品展」04.jpg

教hp報告「産学連携作品展」05.jpg

教hp報告「産学連携作品展」06.jpg