本学の教職員を対象に「2018年度研究倫理教育講習会」を実施しました

7月30日に湘南キャンパスで、「2018年度研究倫理教育講習会」を開催しました。本学では、文部科学省「研究機関における公的研究費の管理・監査のガイドライン(実施基準)」と「研究活動における不正行為への対応等に関するガイドライン」に基づき、いた研究活動にかかわる不正を防止するとともに、研究費の適正な運営・管理を行っています。本講習会もその一環で開催しているもので、教員、研究者や研究にかかわる全職員を対象に毎年開催しています。今回は、研究倫理に関する研究や講演活動を行う東京工業大学教授の札野順氏を招き、テレビ会議システムを使って各キャンパスや短期大学部など11カ所へ配信。約850名が受講しました。

札野氏は、「何のための研究倫理か―単なる研究不正防止を越えて―」をテーマに講演し、科学研究倫理や倫理教育に関する国内外の動向について説明。「大学の研究倫理教育が目指すべきものは、単に研究不正を予防するだけではありません。東海大学では、『明日の歴史を担う強い使命感と豊かな人間性をもった人材を育てることにより、調和のとれた文明社会を建設する』という使命を掲げています。学生や教職員がこの言葉を胸に、社会に貢献する責任を共有する規範を確立し、人類の幸福と平和の実現に向かって進んでいくことこそが、教職員の皆さんの倫理となるのではないでしょうか」と話しました。

参加した教職員は、「清く正しい手順を踏んで研究を進めてこそ、素晴らしい成果が生まれることを再認識しました。学生たちにも研究倫理の重要性を伝えていきたい」と話していました。

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