「テクニカルショウヨコハマ2019」に出展しました

産官学連携センターでは、2月6日から8日までパシフィコ横浜で開催された「テクニカルショウ ヨコハマ 2019(第40回工業技術見本市)」に出展しました。このイベントは、公益財団法人神奈川県産業振興センターや神奈川県などが毎年開催している神奈川県下最大級の工業技術・製品に関する総合見本市です。本学は、研究開発ゾーン「IDEC横浜 産学・企業間連携コーナー」で3件の研究を紹介。ブースには連日多くの企業の研究者や技術者らが訪れ、各研究の内容や今後の展開などについて意見を交わしました。

情報技術センターの長幸平所長(情報理工学部情報科学科)と同学科の内田理教授を中心とした「東海大学グローカル・モニタリングプロジェクト」は、文部科学省の平成28年「私立大学研究ブランディング事業」に採択された研究「災害・環境変動監視を目的としたグローカル・モニタリング・システムの構築による安全・安心な社会への貢献」の成果を発表しました。7日には両教授が出展者セミナーで講演。広域的な災害監視を行うリモートセンシングとTwitterを利用したローカルな災害情報の共有するアプリ(DITS、DIMS)、それらを有機的に結び付けた災害・環境変動監視システムについて紹介し、注目を集めました。

工学部動力機械工学科の長谷川真也准教授は、工場や自動車などの廃熱を音波に変えて高効率で電気や過熱、冷却に再利用する「熱音響機関」について発表。2年間にわたって企業の研究者に本技術を教授する技術指導についても紹介しました。ブースではデモンストレーションを実施し、7日には出展者セミナーでもプレゼンテーション。「熱音響機関について詳しく知りたくて来場した」という企業の研究者も数多く訪れ、装置の仕組みや本技術の利用の可能性などについて熱心に質問していました。

マイクロ・ナノ研究開発センター(MNTC)は、文部科学省の平成26年度「私立大学戦略的研究基盤形成支援事業」の採択を受けて取り組んでいる「高分子超薄膜から創製する次世代医用技術」の研究成果を発表。膜厚が100ナノm以下の高分子超薄膜を用いた止血剤などの医用材料、生体機能を模擬するマイクロ流体デバイス、ピンポイントで血栓を溶解するクリーナーなどを紹介しました。また、バイオ・産業系のイメージング機器を多数設置した、ニコンインステックとの産学連携包括協定に基づく「東海大学イメージング研究センター」についてもアピールしました。来場者からは、高分子超薄膜の活用や、医用材料としての実用化を期待する声が多く聞かれました。

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